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第12話 ページ13

『・・・・・・見習い?』




「・・・・・・だそうだな」




私は近侍の長曽祢と本丸用に借りているタブレット端末の見慣れない政府からのメールを読んでいた。




一週間後から、見習いが来るそうだ。




私はまだ審神者になって1年も経っていないけど、そこそこ優秀な成績を収めているらしく、政府も新しい審神者を早く育てたい為、私の所に見習いを寄越すそうだ。




一応、朝餉になって言おうかな。




そう思い、長曽祢の顔を見ると何やら険しい顔をしていた。




そして、いつの間にか長曽祢の肩に乗っていたこんのすけも、同じような顔をしていた。




「「・・・・・・乗っ取り」」




『え、・・・・・・乗っ取り?』




長曽祢とこんのすけが口を揃えて言った言葉。




乗っ取り…って確か、本丸を他の人に取られて主の座を奪われること…だよね?




「主さま、近頃は見習いによる乗っ取りが多発していることをご存知ですか」




・・・・・・え?




『それって、ここも乗っ取られるかもしれない…ってこと?』



「はい。此処はレアが多く、主さまも少し天然の入った馬鹿…乗っ取りを企む見習いには、好物件でしょう」



『・・・・・・サラッと馬鹿にされたのは苛つくんだけど…』




もしも、ここの本丸が乗っ取られたら?




──"「あっはは♪私のこと本気で信じてたの〜?ばっかじゃないの!ダッサ。」"



やめて



"「あんたの事なんか好きなわけないじゃん。こんなただのぶりっ子、誰が好きで友達になんかなるのよw」"




やめて





"「こういう事されたく無かったら、金輪際〇〇くんと喋らないでくれるぅ?」"





分かった。もうやめる





・・・・・・だから




"「ふふふ、嫌われちゃったねっ?可哀想…碧珠ちゃん、すっごく可哀想だなぁっ」"





ねぇ、やめたよ?




なんでまだ虐めてくるの?




私何かした?





やめてよ、こわいよ、やめて





みんな、そんな目で見ないで




いや、いや、いや





『嫌…っ!』





なんでそんな目で見るの




ねえ、ずっと一緒だったじゃん





なんで、私を嫌うの?




なんで、何で、なん「主ッ!」




『っは・・・・・・な、がそね、?』




「・・・・・・何があったんだ?主」





長曽祢が心配そうに見てくる。






だめだよ、信じちゃ。
だめだよ、弱いところなんか見せちゃ。





刀でも人形を持ってる。感情も持ってる。
虐めることだって、容易い。

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狐の子(プロフ) - 第30話の所「短刀」が「担当」になってますよ! (2018年12月20日 22時) (レス) id: bf2de55560 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏琉斗 哀 | 作成日時:2018年11月24日 18時

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