【刀剣乱舞】俺達は主をとても愛してるけど… (ページ2)

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第1話ページ2

いきなりだが、私は所謂【転生】というものをしたらしい。

しかも、ラノベあるあるの死に方で。

もう少しかっこいい死に方とかなら良かったと文句を言ってやりたいところだが、転生した先が最高だから何も言えないのだ。

何故最高かと言うと──【審神者】という職業があるからだ。

審神者。

それは、私が前世でやっていたスマホアプリゲーム、『刀剣乱舞』での主人公的立ち位置。

刀剣男士を従え、共に歴史修正主義者から歴史を守るのが審神者の仕事。

何回審神者になりたいと心から願ったことか。

だから、私は────審神者になってやる！！

･･････これが、私の半年前。

現在はと言うと──

「主！見て、爪紅塗ったんだー！どう？可愛い？」

『可愛い。･･････けど、頭に顎乗っけないで、背が縮んだらどうするの』

やたらにやにやと仕事をする私の頭の上に顎を乗っけて手を見せてくる初期刀の加州。

確信犯だ。

『･･････加州、顎退けて』

「えー？何でー？」

いらっ

『背が縮む』

と私が苛立ちを隠さずに言うと、「これ以上背縮まないでしょ」とけらけら笑いながら抱き締めてくる加州。

『･･････縮む、もん。

･･････加州なんて嫌い、安定のとこいってくる』

安定は私の事虐めないし

そう言い、早足で新選組の部屋へ行く。

『すぅ…

安定ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！加州がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！』

「あっ、ちょ──」

焦った加州の声も無視して。

そしてこの後安定に慰められに行き、遅れて来た加州は見事に安定の奇襲にあったとさ。

･･････これが、今の私の生活。

これだけでも苦難なのに、これ以上のことが毎日のようにあるんです。

何回あいつらを葬れたら。そう思ったことか。

これからのお話は、てんやわんやの私の本丸と少し可笑しい刀剣男士のお話です。