好意 ページ16
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12月にもなると、
さすがの私も土手へは行かなくなった。
職場で会うだけ。
たまに帰りが一緒になることもあるけど
進展は一切無し。
そんなある日。
「最近すばるくんと仲ええな？」
一緒に残業していた
丸山さんがそう口を開いた。
その言葉に顔を上げると
みんな帰っていて丸山さんと2人だけ。
「そうですか…？」
なんなら最近はあんまりくらいやけど…
と思いながら答えると
「よくしゃべってるとこ見るし。すばるくんが俺ら以外とあんな楽しそうにしてるの珍しいから」
と、丸山さんは続ける。
「…ヤキモチですか？」
「え？！ちゃうやん！そういうことやなくってさぁ〜」
楽しそうに…してんのかな。
それは、嬉しいことだ。
「付き合ってたりはしないんよね？」
「そんな…！あるわけないじゃないですか！！」
「やんなぁ。うーん、でも…」
「でも…？」
丸山さんは、
ちらちらっと私を見て、
少し迷いながら口を開いた。
「すばるくんきっと、瀬戸ちゃんに好意持ってると思うで」
「へ、」
「やさしーもん、瀬戸ちゃんに。俺に対する態度と全然違う」
「それは…丸山さんだからじゃないですか？」
「えー！それどういう意味？！ていうか瀬戸ちゃん結構言うんやな？！！」
動揺を隠すために、
必死で丸山さんをからかう。
好意…持ってくれてたりするんやろうか。
自分ではわからへん。
え、え…
わからへん…。
「…瀬戸ちゃんってわかりやすいよな」
「へ？！」
「なんでもなーい」
「え、ちょ…」
なんか…丸山さんに全部バレてる気がする。
「帰ろ〜おなかすいた」
「え、あ、はい…っ」
コートを羽織る丸山さんを横目に
慌てて机を片付けた。
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はるまる(プロフ) - のるさん» コメントありがとうございました！！いかがでしたでしょうか！次回作もぜひ(^^)！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - いいですねぇぇっぇぇえ (2019年12月10日 10時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - な…何があったんですか！？ (2019年11月19日 17時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - この平和な感じ……いいですねぇ！続き楽しみに待ってます！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年10月13日 19時
