私の知らない顔 ページ17
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それから少しして
” 今日ひま？ ” って連絡が来た金曜日。
” しごと ”
” そのあとやん ”
” なら空いてる ”
” 飲もうや ”
てなわけで、
仕事終わりに亮ちゃんの会社の最寄りへ来た。
なんでここまで来たかと言うと、
亮ちゃんは今日ちょっと残業をするらしくて
遅くなってまうから〜って、
なら別に今日じゃなくてもええやん
って思うんやけど、
まぁひまやったし。
ていうかこの駅初めて来たけど
すばるくんの職場と同じ最寄りな気がする。
(前にすばるくんが言ってたような気がする)
会社近いんかなぁ…なんて思いながら
キョロキョロしていると
亮ちゃんが来た。
知らん女の子といっしょに。
ん？
「あ、A！」
亮ちゃんは私に手を振る。
隣の女の子も私を見て、
軽く会釈した。
ちょっとイラついた顔で。
それは別にええねんけど、
あれ、今のなんやろ。
心臓をぎゅって掴まれたような、
まるで、……いや。
なんでもない。
近づいてきた亮ちゃんは
「お疲れ様っす」と女の子に言った。
女の子は可愛らしく
亮ちゃんに手を振って改札へ入っていった。
「ごめん、おまたせ」
「んーん」
「俺の好きなとこ行っていい？Aこのへん知らんやろ？」
「うん。知らない」
「おすすめの店あんねん」
大人になった亮ちゃんが
知らない女の子と歩いていて
その亮ちゃんは
私の知らない顔をしていて
ただ、それだけ。
もしかしたらあの子が
合コンをやめるきっかけに
なった子なのかもしれないし。
そうなればきっと、亮ちゃんの好きな人？
だから私の知らない顔してるの？
「A？」
「へ？」
「大丈夫？ぼーっとしてるけど」
「あ、ごめん、平気」
それだけのことやん。
なんで、
…なんでこんなに心がざわつくんやろ。
「…さっきの子、」
「ん？」
「職場の子？」
「取引先の子。今日たまたまうちに来ててん」
「そうなんや。仲良いんやね」
「え、いや別に」
「私の知らん顔してたもん、亮ちゃん」
思わず飛び出た私の言葉に
亮ちゃんは目をぱちくりさせている。
「あ、いや、」
「…なに、嫉妬してんの？」
そんな、
「は？！アホちゃう？！！」
そんなわけないやん。
亮ちゃんは幼馴染みやもん。
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ちっち。(プロフ) - 海辺でサーフィン見て、その後にこんな告白。最高です。 (2019年10月9日 21時) (
レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆっくりでいいので書き続けてくださると嬉しいです！楽しみにしてます。 (2019年9月8日 13時) (レス) id: e6cd576f98 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 書き続けてください！！楽しみにしてます！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 4dd27c5f5a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぐ(プロフ) - 私はこのシリーズが好きなので、最後まで書き続けて欲しいです！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: b492ad2b45 (このIDを非表示/違反報告)
なえこ(プロフ) - 無理ないペースで構わないので最後まで下記続けて欲しいです！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 5d7b88d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月28日 23時
