あれ ページ18
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亮ちゃんが連れてきてくれたのは
大衆居酒屋だった。
こないだのおしゃれな店もよかったけれど
こっちの方が何倍も落ち着く。
そんな落ち着く空間なのに、
ちょっと変だ、私。
「Aの知らん顔してた？俺」
「へ、」
唐突に話し始める亮ちゃんに
さっきの自分の言葉が思い返される。
何言うてんやろ。
それを言って
何を聞きたかったんやろ。
「さっき。言うてたやん」
「あぁ、」
「多分それ、人見知りの顔。」
「…人見知り？」
「取引先の子やけど、会ったの2回目やし。そんな話したこともないし仲良くもない」
女の子はそんな感じじゃなかったけど…
あれか、
亮ちゃんに惚れたか。
「お前の知らん顔やったんやろ？なら人見知りしてる顔やわ」
「そうなん？」
「うん。だって俺、Aに人見知りしたことないもん」
まぁたしかに…
人見知りされた記憶はない。
最初からなんやかんやで
突っかかってきたんよね、亮ちゃん。
そんな、なんてことない亮ちゃんの言葉が
なぜか私の胸の奥で輝いて、
なんやろな。
…なんやろ。
あの子には人見知りをする
私にはしない
そんなん知り合ってからの長さを考えれば
当たり前の話やねんけど、
なんで、
…なんでちょっと喜んでしまうんやろうか。
「A？」
「ん？」
「熱でもあるんちゃうん、めっちゃぼーっとするやん」
「んー…病気かもしれん」
「は？！病気？！！大丈夫なん、え、病院行ったん？！！？！」
めちゃめちゃ心配してくれるとことか、
「ごめん。全然平気やから」
「いや、ほんまに？ほんまなん？」
疑り深いとことか、
「亮ちゃんをからかおうと思って」
「おま…、言っていいことと悪いことがあんねんで？！！学校で習わんかったか？！！？！」
ブチギレるとことか、
「…なにわろてんねん」
「なんでもない」
亮ちゃんを構成する全てが、
なんだか愛おしくてたまらなくなった。
そんなんさ、
あれやん。
あれ。
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ちっち。(プロフ) - 海辺でサーフィン見て、その後にこんな告白。最高です。 (2019年10月9日 21時) (
レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆっくりでいいので書き続けてくださると嬉しいです！楽しみにしてます。 (2019年9月8日 13時) (レス) id: e6cd576f98 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 書き続けてください！！楽しみにしてます！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 4dd27c5f5a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぐ(プロフ) - 私はこのシリーズが好きなので、最後まで書き続けて欲しいです！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: b492ad2b45 (このIDを非表示/違反報告)
なえこ(プロフ) - 無理ないペースで構わないので最後まで下記続けて欲しいです！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 5d7b88d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月28日 23時
