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松本 潤 side
お金がないから学校を辞めると言っていた高嗣だけど、他に訳がありそうだった。
だって、お金がないからだと言っていたとき、泣きそうな顔してたから。
でも俺は高嗣と特別仲がいい人と連絡先を交換してるとか、そこまでしてるわけじゃない。
つまり結論を言うと、高嗣が“ 辞めなければならない ”理由を知る術はない。
でも本当に、あんなに楽しみにしてたのになんで…
___…
2「まっつもっとさぁーん!!」
潤「はいはい松本さんでーす。
どうしたの?」
2「藤ヶ谷先輩と連絡先交換したんですよ!」
潤「それって、高嗣の好きな人?」
2「ちょっとー、それ言わないでくださいよ!恥ずかしいですって!」
潤「いやお前が言い出したんだろ?」
2「まぁそうなんですけどー…あっ、これ見てくださいよ!
先輩と花火したんですけど、超絶楽しくって!」
「またやりたいなー」と楽しそうに思い出を振り替える高嗣は、明らかに楽しいですよオーラを放っていた。
聞いてもないのにペラペラと喋り出すから面白い。
2「中学のときは散々でしたけど、三年間我慢したらこんなにも楽しい学校生活が待ってたなんて、最高ですよ!
三年前の自分に教えてあげたいです!」
聞くところによると友達も多く出来、好きな人が出来__と、中々充実しているようだ。
中学のときはいじめられていて、学校に行きたくないと毎日嘆いたから安心した。
潤「よかったね。今の気持ち忘れちゃダメだよ?」
2「はい!」
潤「…お前、ホント変わったよな」
いい意味でも悪い意味でも。
あいつの心の変化に気付けなかったのが情けないよ。
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yuzu_(プロフ) - もう更新する予定ってありませんか?? (2021年5月28日 21時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2020年7月24日 16時