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2 side
「お前、何で今日遅れて来たの?」
2「べっつにぃ〜?
バイトしてて寝坊したとかじゃありませんからぁ〜」
「っは、ぜってェにそれで決定だわ」
2「勝手に言ってろ!」
友達の言葉を軽く受け流し、次の授業の用意をする。
次の授業はタナベ(先生)の理科。
タナベは超絶口煩くて、ネチネチ野郎って皆から呼ばれている程だ。
折角寝れると思ったのに、面倒くせぇな…。
しかも理科室で実験とか…あとで諸々まとめないとダメなやつじゃん。俺そういうの苦手…ま、いいや。
どうせ次の授業で学校は終わりだし、真面目に受けとこ。
「二階堂!理科室行こうぜ!」
2「うん!」
教科書、ノート、筆箱、下敷き…よしオッケー!
2「ごめん ごめん、行こ行こ〜」
「なーんか、今日は嫌な予感がするわ」
2「ん!?何で急にそうなる」
「ん〜、何となく?
お前見ててそう思った」
2「や、余計に心配なんですけど…
俺なんかやらかすのかな〜、ひょっとして、松本さんに怒られる!?」
「うん、言えてる」
2「真顔で肯定すなっ!」
f「…二階堂?」
藤ヶ谷先輩…あれから気まずいんだよなぁ…
かといって、無視をしていい訳もなく。「おはようございます。」と挨拶だけをして、過ぎ去るつもりだった。
なのに。
f「ねえ、その怪我どうしたの?
腕の裏のとこの、痣」
まさかの、怪我への指摘。
正直誰にも気付かれないと思っていたので、頭の中に模範回答を用意していない。
ううう、何て答えれば…
たっぷりの間を使って導き出した答えは。
2「えっと…、ごめんなさい!俺移動教室なんで!」
藤ヶ谷先輩から、逃げることだった。
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yuzu_(プロフ) - もう更新する予定ってありませんか?? (2021年5月28日 21時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2020年7月24日 16時