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2 side
委員会か…
なるべくバイトに影響しないのがいいから図書委員とかかな。
委員会での集まりが少ないのがいいし、当番がないと更に楽かも。
「図書委員ー、」
ばっと数人が手をあげる。
誰も譲る気は無いようで、じゃんけんで公平に決めることになった。
俺のバイトと今後の生活費…!
強い思いをこめて出したグーは他四人のパーによって押し返され、その後も厚生委員、環境委員、学習委員、広報委員と挑戦したけど全部負け。
負けまくった結果、朝の当番アリ、仕事もやや多いと評判の風紀委員になってしまった。
2「はぁ…」
潤「そう落ち込むなよ!
もしかしたら楽しいかもしれないじゃん!」
2「そうですかねー…」
潤「翔くんは高校三年間ずっと風紀委員してたんだって」
2「あぁ…櫻井さん好きそうですもんね」
潤「おー、正論言ってくるね」
仕事が多く面倒な委員になってしまった俺には余計なことを考える余裕なんて一切ない。
あー、もう本当に最悪だ…
潤「早速来週集まりあるんでしょ?
頑張ってねー」
智「それトドメの一撃だよ」
潤「へっ?」
来週かぁ…
行きたくない〜っ、
智「あ、バイトには遅れてきてもいいけど、必ず委員会には出席するようにね。
態度悪い子だって思われたら智くん、悲しい!」
えーんと子供じみた泣き真似をする大野さんは、きっと俺を委員会に行かせるつもりなんだろう。
まあ普通はそういうものなんだろうけど、俺の場合は一にバイト、その他のことは基本的に二の次だった。
だから絶対にとしつこく言い聞かせているってワケ。
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yuzu_(プロフ) - もう更新する予定ってありませんか?? (2021年5月28日 21時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色双葉 | 作成日時:2020年7月24日 16時