ヒーロー克服物語 鬼滅の刃×ヒロアカ

外編 兄と過去 ページ28

Aside
私には6つ年の離れた兄が“いた”。

兄はとても優しくていつも私の隣で手を引きながら歩いてるれる人だった。









でも10年前、兄は突然目の前から居なくなった。

兄が居なくなったその日両親はとても機嫌がよく私に肉料理などをよく食べさせた。

当時私は兄が居なくなった事が嬉しくて肉料理などを作って食べさせたのだと思っていたがそうではなかった。









私は兄の肉を食べていたのだ。

今思えば両親の行動におかしな点が多々あった。

1つ目は、私が兄の肉を食べている時にヒソヒソ声だったが

「これで後始末が楽になった」、「何かあったら通り魔に殺された事にしよう」などと言っていたこと。

2つ目は、私が肉を食べている時に両親は「美味しい？」、「沢山食べるんだぞ」とニヤニヤしながら言っていた。

私が兄の肉を食べたと知るのにそれほど時間はかからなかった。

私がそれを知った時目の前が真っ白になった。

『私がお兄ちゃんを食べたの？…………お兄ちゃんを？…………嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ！』

その瞬間全てを諦めた。

誰とも関わりたくなかった、1人になりたかった。

そんなある日、母親に兄が居ないからお前をストレス発散道具にすると言われて殴られた。

次の日は父親に無理やり性行為をさせられた。

そんな地獄の日々が続いたある日、私はカリムと紅丸に出会った。

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