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続き ページ29

Aside
最初はカリムだったかな?

ボロボロになって部屋で寝ている私の頭を撫でる感覚があった。

目を閉じながら、あいつが来たの?それともあの女?なんて思いながらその手が頭から離れるのを待った。

〜5分〜

“まだ撫でてる、あいつにしては我慢するのね”

〜10分〜

“まだ終わらないの?どうせそろそろ起きろって言って蹴られるんでしょうけど”









〜30分〜

“いくらなんでも撫ですぎじゃない!?なんなのよキモチ悪い!”

そしてしばらくしていきなり手が止まった。

“ようやく終わった?30分くらい撫でてたの?頭でもイカれたのかしら?”

そう思ってこっそり目を開けると青髪の男が私の布団の横に座っていた。

びっくりして少し動くと青髪の男は私の方を覗いた。

??「おいお前、起きてるのか?」

アイツみたいに髪を引っ張るんだ、あの女みたいに殴ってこっちを向かせようとするんだ!

だがいくら待っても髪は引っ張られないし殴られもしない。

その代わりに私の頬にそっと手で撫でる。

私はゆっくり目を開けた。

??「起きたか?」

起きたらまたさっきみたいに頭を撫でてくる男。

驚いて声も出なかった。

??「早速で悪いんだが………お嬢ちゃん、この体の傷と体についてる液体はなんだ?」

『こ、これは……』

??「ま、大方予想はつく………所でここは何処だ?」

不思議な事を言った。

ここは何処って……。

『此処は』

そう言おうとした時、一瞬、一瞬だけお兄ちゃんに見えた。

『お兄ちゃん……?』

そう言った瞬間思い出した。

苦しかった事、悲しかった事、壊れそうになった事、死にたかった事。

『いや、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん!』

息ができない、苦しい、悲しい、虚しい……。

ギュッ

何かに包まれた気がした。

外編 懐かしい夢と兄に似た貴方→←外編 兄と過去



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エレキ - 更新楽しみです (2021年5月28日 23時) (レス) id: 0d096cca08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!更新頑張ってください!熱中症にはお気をつけて! (2020年9月3日 16時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキー - はじめまして。単刀直入に言います。神小説ですね。次の更新が楽しみです!!待っています! (2020年8月20日 21時) (レス) id: 0413bce67d (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になりますねぇ! (2020年7月15日 23時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 他作品のキャラや話も出るのならキーワードに入れた方が良いんじゃないですか? (2020年5月1日 5時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小紫太夫 | 作成日時:2020年4月6日 14時

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