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アイドル失格 ページ17
陸side
ザァァァァアア!!
何処に行ったの!?
陸)A!
貴)馬鹿みたい…ファンを傷つけるなんて…。
あの力だって、本来使ってはならないのに…。
先輩の服は雨でびしょ濡れで、
悲しみを瞳に宿した先輩は、
あの時の様に壊れてしまいそうで…。
『私は卑怯者でも化け物でも何でもない!
なのにあいつ等は私の存在を嫌った!
誰も私を認めてくれなくて…。
こんなに苦しむくらいなら…私なんて…』
“生まれてこなければよかった”
初めて泣いた時、Aはそう言った。
でも聞きたくなかった。
生まれてこなければよかったなんて、
そんな悲しい事、言って欲しくなかった。
貴)うわぁぁぁああ!!
Aはまた悲しみの涙を流すんだ。
俺は…。
陸)(何度先輩を悲しませれば気がすむんだよ…)
自分に腹が立つ。
でも今は少しでも、Aの傍に居たい。
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IDOLiSH7・TRIGGER
逢坂壮悟
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作者名:朱雀丸 | 作成日時:2016年10月17日 12時