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1話 ページ1
「ごめんね。」
そう言い君はこの地獄から抜け出すために飛び出した。踏切に、笑顔で。
まだ暑さの残る、9月の日だった。君は死んだ。
はっきり言って、君は明るい子では無かった。どちらかと言えば独りで静かに本を読んでいるような、人見知りな子。
君と友達になれて、嬉しかったんだ。二人で遊んだり、勉強したり、それだけで楽しかった。君は僕にとって友達だった。僕の隣が、君にとっての居場所になって欲しかったんだ。
君に、僕を好きになってもらいたかった。
二人きりで愛し合いたかったんだ。
友情なんかよりも、強い愛。
君の笑顔も、涙も、傷も、カラダも、全部全部全部僕だけのものにしたかったんだ。
それだけ、だったんだ。
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作者名:えみあずあ | 作成日時:2022年1月16日 21時