緊急職場訪問 ページ8
｢加賀美さーん、お知り合いの方が来てます｣
｢え、誰だろ、はーい｣
収録の休憩中、Dが汗をかきながらやってきた。何故か少し不安そうな顔をしている。
｢Aさんって方なんですけど、ちょっと奇抜な方で…不審者だったら追い返しますよ｣
｢あー、不審者に見えますが大丈夫です、通してください｣
どうやらAを不審者と間違ったらしい。しかし彼は身元の割れている安全な不審者なので問題ない。すぐに通して貰う。
｢ハヤト〜〜〜！｣
すると直ぐにAがスタジオに飛び込んで来た。文字通り、“飛び込んで”来たのである。
そのショッキングピンクの小さな翼をピコピコぱたぱた、一生懸命動かし、地面から数cmだけ浮きながらノロノロ進む。
｢えﾞ！？飛べるんですかアナタそれ！？｣
｢んﾞう〜〜〜！😡💦｣
｢進化してます！？｣
顔を真っ赤にして踏ん張って、確かに浮遊して前進している。加賀美は驚いた。まさか同居人が知らぬ内に進化するとは思っていなかった。するんだ？インキュバスって、進化とか。
無意識の内に加賀美は両手を広げてAを待つ。
｢ちかりた！｣
そして加賀美の前でちょっとだけ高く浮遊し、その胸に飛び込む。それを加賀美は何の問題も無く手を広げて受け止めた。ぎゅう、とAは加賀美の首にしがみつき、パッと顔を上げる。
｢見て、飛べた！ヤバぁ！❤｣
ふうふうと汗だくで、加賀美が受け止めてくれた事をいい事に加賀美の腰に足をグルっと巻き付け自分を固定する。
｢ソレ、飛べて…！？ちょっと大きく…なってます？｣
｢いや、知らん、怖ぁ｣
｢怖いんだ…｣
しかしAは楽しそうで、キラキラとした瞳を長い前髪の奥で光らせていた。火花が出る程近い距離で、眩しい笑顔が弾ける。恐らく飛べた事が本当に嬉しいんだろう。
朝見た時より羽がほんの少し大きくなっている気がするが、まさか飛べるとは思っていなかった加賀美は驚いた。
さて、本当に驚いたのは現場の皆様である。
急に来た知らない猥褻桃色ドスケベ人外が、加賀美と仲良さげにはしゃいでいる。顔は長い前髪で良く見えないが、その雰囲気は明らかに人々を虜にする為に生まれてきたような、ドスの効いたエ ロさだ。しかも殆ど裸のような服？で、目のやり場に困る。
加賀美のブランディングとは真逆の性質を持つピンクのふわふわが仲睦まじくしている、と2人には分からないように気を使いながらも、スタッフ達はこっそりザワついていたのだった。
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あい(プロフ) - 温帯亭気圧さん» ありがとうございます！誤字ってました…恥ずかしい… (1月5日 21時) (
レス) id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - あいさん» リクエストありがとうございます〜！ちゃんと話を繋いで出来上がるまで少々お待ちください！ご心配もありがとうございます😌 (1月5日 19時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - リクエスト失礼します。本社で迷子になってしまっているところをymoiとkndに保護される内容を書いて欲しいです。最後になってしまいますが、いつも楽しく読んで頂かせています。大変なことが多々起こりますが、これからも体調に気をつけて元気に生活費して下さい。 (1月5日 10時) (レス) @page9 id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - 雨さん» めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます😭 (9月9日 22時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
雨 - めっちゃ好きです！！！！！ (9月7日 12時) (レス) id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温帯亭気圧 | 作成日時：2023年7月7日 22時
