これじゃどっちが ページ4
Aはベッドに背中を沈め、何が起きたか分からないという顔で加賀美を見る。
そして再び訪れた柔らかさに、思考より先に体が大喜びを始めた。
響く水音の中で加賀美は考えていた。
Aがキスを受け入れ生気を吸っている時、自分には全く負荷が無く、本当にこれで大丈夫なのか？と疑問に感じていた。確かに何か力が抜けるような感覚というか、ゆっくり遠くの方に引っ張られるような感覚がある。が、こんなものか…？と首を捻る。
それもそのハズ。加賀美の中の生気はAが今まで吸ってきたものとは比べ物にならないくらい莫大で、太刀打ちができないような代物であったのだ。小さいストローではシェイクが啜れないように、じっくり時間をかけて吸う必要があった。
しかし少しでも流れこめばその味は極上の蜜。1度味わえば止められない。Aは夢中になって加賀美の唇に吸い付く。
顔を真っ赤にして汗ばみ、殆ど裸のような姿で加賀美に縋り付くA。その体はしっとりと加賀美に吸い付き、喜びからか長い睫毛を濡らす。
生気を吸った瞬間から魔力が増大して色気も伴う瞳は幸せそうに目尻を下げて、全身で喜び、全てを彼に預けて心からとろけるAを見て加賀美は思った。
(コイツマジで滅茶苦茶にしたろかな)
彼は脳の血管が焼き切れそうなくらい我慢して涼しい顔をしていたのだ。
有り得ない程の愛しさが胸中に渦巻いたが、これはタダの食事である。邪魔はしたくないがこんなにも愛い奴があるか。ふざけるな。オイ。アナタに言ってるんだぞ。そんな事を白亜の仮面の下に押し殺し、両手を血が出る程握り込み震えながら拙いキスを享受していたのだ。
形勢は逆転している。自分の中の気持ちが完全に友愛から恋愛に切り替わり、それを自覚した加賀美はAにキスを降らす。
｢ちゅ、んぷ、っは…ハヤト…❤｣
長引かせると我慢が効かなくなるのは分かっていた。
芽生えてしまった気持ちは、遅かれ早かれ何とかするが…まだ早い。かっこいい大人は余裕を持って事を進める。
なので、今はこの供給を早く終わらせてしまおうと、加賀美は自分の中の生気をAに注ぎ込むイメージでキスをした。満腹になればAは落ち着くはず。
｢ん゛！？❤｣
加賀美はAの両手をベッドに縫いとめ、深く深くキスをし……
｢ぷきゅう………❤❤❤｣
｢ﾊｯ…あれ！？Aさん！？｣
Aを気絶させてしまった。
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あい(プロフ) - 温帯亭気圧さん» ありがとうございます！誤字ってました…恥ずかしい… (1月5日 21時) (
レス) id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - あいさん» リクエストありがとうございます〜！ちゃんと話を繋いで出来上がるまで少々お待ちください！ご心配もありがとうございます😌 (1月5日 19時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - リクエスト失礼します。本社で迷子になってしまっているところをymoiとkndに保護される内容を書いて欲しいです。最後になってしまいますが、いつも楽しく読んで頂かせています。大変なことが多々起こりますが、これからも体調に気をつけて元気に生活費して下さい。 (1月5日 10時) (レス) @page9 id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - 雨さん» めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます😭 (9月9日 22時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
雨 - めっちゃ好きです！！！！！ (9月7日 12時) (レス) id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温帯亭気圧 | 作成日時：2023年7月7日 22時
