Mythology ページ10
−ASide−
レコーディングを無事終えてから茨に呼び出された
なんか提案があるらしい、彼のことだから上手く丸めようとするだろうね
そういうことでEdenの皆と集まった
凪砂「…茨はAに期待をしているみたい
玲明学園の革命児をプロデュースしていたからだね、きっと」
いつも思うんだけど、茨は人のこと調べ尽くしすぎてちょっと怖い
誰にも言わなかったことでさえ知ってしまう
それでも悪くは思わないけどね
敵を知らずに戦なんてできないし上手い戦略を作ることができない
ジュン「風早先輩と前から友情があるなんて
初めて聞きました、だからあんなにAのことを心配するんですねぇ〜？」
Valkyrieと巽の掛け持ちは大変だったけれど
とても貴重な経験となった
事故を防止することができなかったのを今でも悔やんでいるけれど
彼は当時私が無理しすぎないでって言うにも関わらず
頑張り続けた結果そうなってしまったのも事実
入院している間も私は欠かさずお見舞いに行ってた
そんな雑談をしていると茨がやってきて咳払いをした
茨「今日皆さんを集めたのは意見を聞くためです
Aを我らEdenのライブのゲストとして招待したいのですが
いかがでしょうか？もちろんAにも利益は沢山ありますよ
神話にでも出るような女神であるAが出演するとなれば
益々盛況することは間違いありません」
一緒に歌おうって言うことか、それなら喜んで引き受けるけど
なんか裏があるような気がする、話はそこで終わらないと思う
A「要件はそれだけじゃないでしょ
無駄にプロデューサーやってたわけじゃないんだからそのぐらい見破ることができる」
そう言うと茨はわざとらしく微笑んだ
茨「やはり鋭いお方ですね！仰る通りです
いやぁ長年のお付き合いですからAの前では素を出すしかありませんね
コズプロのプロデューサーになっていただけないでしょうか？
強制はしません、貴女のお身体のこともありますからね…」
やっぱりこう来たか、なんとなくそんな気がしてた
でも再びプロデューサーになりたいとは思えない
精神的な負担が大きいし、それこそ恋愛が禁じられてしまう
せっかく想いに応えることができたのにそんなことをしてしまったらお互い傷つく
日和「Aちゃんはもうプロデューサーになりたくないみたいだね？
無理して引き受けなくて良いよ、茨の一つめの提案には賛成するけどね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひぃちゃん | 作成日時：2020年7月19日 13時
