我が愛する主君、その輝き FGO×ジャックジャンヌ (ページ9)

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ユージオ｢...浮気者。｣

キリシュタリア｢彼女のことかい？確かに、旦那がいながら男に寄り添う人なんてなかなかいない。普通なら離婚になりかねないというのに、それをギャグテイストで避け続けている。｣

ユージオ｢お兄ちゃんのことだけを見てほしいんだよ。こうして魔獣を殺し続けても、昔のように甘えてくれるAはいない。......彼女を代わりにしたかった。アリスとの子も戦時中に殺されたから、心が荒んでしまうよ。｣

キリシュタリア｢......｣

ユージオ｢何年経ったんだろうなぁ...すごく、すごく苦しいんだよ...｣

キリシュタリア｢子供の記録は？｣

ユージオ｢燃えたよ。アリスが段ボールに入れて、子供と一緒に遠くまで逃げていて...それでも戦火からは逃れられなかった。目の前で子供が死んだ。一ヶ月も経てば、本当にこの名前で合ってるのかって疑問を持ち始める。そこからは本当の名前も忘れてしまう。｣

キリシュタリア｢そうか。先に言っておくけど、君は薄情な親なんかじゃないよ。どんなに愛していたって、どんなに苦しくたって、大抵はその物事を忘れてしまう。思い出したくても思い出せない、あるいは無意識に封じたから思い出せないのだから。人とはそういうものさ。｣

ユージオ｢......ありがとう、キリシュタリア。話は変わるけど、あの子｣

キリシュタリア｢あげないよ。｣

ユージオ｢だよねー...こんな元は機械の体じゃ、どんなに頑張ったって恵まれないものだよなぁ。｣