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意識と言語を覚えた、というより思い出した。
マスターとの魔力の繋がりがプツンと消えたけど、それは契約解除とかじゃない。マスターが限界まで私たちの消費魔力を引き受けてくれて、厄災へなった後に渡すための魔力を、私たちに全部与えてくれたって証拠。
ケルヌンノス「ここからが本番...ね。」
ジャンヌ・オルタ「あの姿であの口調、ちょっと違和感あるわね。」
ケルヌンノス「地獄耳だから聞こえてるわよ。」
ジャンヌ・オルタ「げっ、ヤバすぎ。そして後ろ!なに写真を撮ってるのよ!?しかもカメラ五台あるし!」
モルガン「我が娘の活躍を撮りたいと思うのは普通だ!」
ジャンヌ・オルタ「やりすぎだって言ってるんだけどなぁ!?」
私のために怒ってくれて、私のために妖精を皆殺しにしたA。私の大切な人、私たちを見守ってくれた人、私を信用してくれた人。
本当は少し怖かったけど、マスターが手を握ってくれて安心したの。だから私は、自分から厄災になるって言った。お母様にもこれは自分の意思だからって、そう伝えたわ。
誰かを救うとかじゃなく、私を信用してくれたマスターのためにやりたいの。ただそれだけなの。
セイバー「......ランサーも死にかけか。お前たちを殺し、ランサーを救う。二度も愛人を失うのは痛い。」
ケルヌンノス「そんな姿になっても、ちゃんと喋れるのね。」
セイバー「ああ。私というセイバーは、誰よりも理性を保てる。貴様のような軟弱者と違ってな。」
ケルヌンノス「......アンタみたいな短気女よりかはマシよ。私の自慢のヒールはないけど、代わりにケルヌンノス様の力でぶっ殺してあげる!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月29日 20時