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ランサー「バーサーカーの裏切りを確認。駆除するか。」
『不要。ランサー、独自の性格を形成せよ。』
ランサー「体と共にアサシンに近いものを形成、これより趣味の殺しに移行する。楽しいな、これは。人を殺すのはとても楽しい。無意味な足掻き、無意味な殺し。そこから生まれる欲は獣の糧となる。楽しい、とても楽しい。」
『......もうランサー独自の性格になってるだろ、それ。新生三大騎士で半神を奪い取る?』
ランサー「面倒だよ。狐になった時に喰らえばいい。」
『じゃあそれで。また生きて会おう、ランサー。』
初めての食事は、この都市が形成されるずっと前。
命令通りに日本全土を燃やして、赤子の首を潰して、妊婦というものも殺した。
その時に初めて、私は女の悲鳴と血という好物を得た。
妊婦は悲鳴をあげる。腹の子を喰われ、最後はその脳を喰われる。時々ピクピクと動いていることに興奮して、死体に何度も口付けした。
口付けは......気持ち悪かった。その気持ち悪さを拭いたくて、ただ人を殺して
そこからバーサーカーの私が生まれた。抑えることを知らない、理性のない化物。仲間だけが唯一のトリガー、それを失えば簡単に人を殺すバーサーカー。
そんな私は、今日初めて、仲間が無数にいる者たちの世界に目を輝かせ、その無数に身を預けてみた。
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月26日 18時