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「嫌だ!!!」
キャスター「ッ!?待っ...ああもうっ、扉が閉じたじゃない!」
非常階段を降り続け、二十階と標識がある場所で反対側まで走る。その時にエレベーターの前を通らなくちゃいけないけど、足の速さなら少しだけ自慢できる。
キャスター「クソッ...!バーサーカー、出口を抑えて!」
「絶対に逃げ切る!!!」
キャスター「......嘘でしょ。あの子、二十階から一階まで...階段を使わずに飛び降りた...!」
後は出口まで一直線。
「(壁越しに誰かが走る音が聞こえる...怖い...怖い...私より少し速い...!)」
ギリギリ間に合うか。外にさえ出れば私が有利になれる。
「届い、たっ...!」
バーサーカー「出させるかよッ!!!」
バーサーカー「これでいいか、キャスター。この倉庫なら、鍵が見つからない限り誰にも開けられない。」
キャスター「バーサーカー自慢の鉄の金庫だもんね!本当に助かった!ありがとうっ、バーサーカー!男だったら惚れてたかも!」
バーサーカー「勝手に惚れとけ惚れとけ!一発腹に入れたから、しばらくは目も覚まさないだろうさ!手足の手錠の鍵も渡しておくから、ちゃんと管理しとけよ!」
キャスター「......溶かしたらダメー?」
バーサーカー「俺のお気に入りだぞ!?自由が効かない人間が俺に助けを乞うってのは、俺の人生の中で最高の楽しみなんだ!作り直すのに地味に手間がかかるんだから、絶対に溶かすな...って溶かしやがった!?しかも鉄の金庫の鍵まで...!」
キャスター「上級の転移魔術を使えば、簡単に入れるもの。バーサーカーが必要でも、私には必要なーい♡キャハッ♡」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月26日 18時