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響子「我が邸宅はあまりにも広すぎる。主に庭が面積を占めていますので、庭だけで半分の時間を浪費してしまうのです。」
サンソン「...確かに...これはただの庭というより...守護するための...?」
響子「はい。我が庭はまさに戦いの時に意味を成します。あなたたちがこの世界より帰還して、この世界は少々長い時を経て...ようやく我らの母は、本当の意味でお目覚めになった。今度こそ大切なものを守り抜く。その時が来ましたら、この屋敷の真の価値をお見せします。」
そんな日が来るのだろうか。たった一人を守るためだけに、屋敷が本当の意味で機能する日が。
響子「歴史は繰り返す...正確には先送りされた歴史が始まる、でしょうか。我が父の不老不死は途絶えたことを知らず、天人たちは地球に戦争を仕掛けようとしている。その時こそ、私の大好きな殺しが始まるのです。」
石上「おはようございます。会長と副会長からお届け物でーす。」
響子「ありがとう。例の兵器かしら?」
石上「はい。会長からはその素材と、副会長からは後日技術班が到着するとのことです。元生徒会の一員として、俺も今回の戦争に尽力するつもりです。」
響子「...感謝します。我が母にこの事を伝え、石上さんと会長さんには支援金を、副会長さんには食事を贈らせていただきます。本当に僅かなものではありますが、少しでも力になれば幸いです。」
石上「そういうのはいいんですって。それじゃ、俺はゲームの周回してくるんで。索敵も任せてくださいよ。」
サンソン「...」
彼らの話を聞いていると、話は本当のように聞こえてきた。まだ高校を卒業したばかりであろう彼も、その戦に参加すると言っている。それだけこの世界は緊迫した状態にある。
石上「あっ...魔獣。申し訳ありませんけど、銃弾貸してくれますか?お礼は戦争の功績で。」
響子「了解。サンソン先生、ご協力願いますか?私が掃除に時間をかける理由って、コイツらのせいでもあるんですよ。」
サンソン「了解です。セイバー・サンソン、参る!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月31日 18時