浮上前の幕間 ページ23
「...あ」
レポートに抜けていた箇所があった。私があの異世界で何を感じたのか、もっとダ・ヴィンチに伝えないと。あの子は好奇心旺盛なんだから、私たちが思う以上のことを教えてあげなきゃ。
ダ・ヴィンチ「...」
「...ダ・ヴィンチちゃん?泣いているの?」
返事がない。それもそうか。この子はあくまで先代ダ・ヴィンチの記憶を受け継いだだけの器、その体はただの幼い少女。ずっと無理をしている。
「ダ・ヴィンチちゃ...」
私は...彼女を慰めれるのか?無理だろ、それは。私だって無理をしていたのに。
「...ねえ、ダ・ヴィンチちゃん!少し忘れてたことがあるの!」
ダ・ヴィンチ「う、うん!なにかな?」
「あのね...私、向こうの世界の景色とか、上手く伝えれなかったから...ダ・ヴィンチちゃんも想像しづらかったでしょ?だからね!今からたくさん話すよ!向こうの世界もすごく素敵だった!知らない大地、知らない種族...いっぱい、いっぱいあるの...」
ダ・ヴィンチ「......ありがとう。そうだね、君はいつもレポートに抜けてる箇所がある。」
「(いつも!?)」
ダ・ヴィンチ「せっかくだし、浮上するまでその抜けた箇所を埋めていこっか。」
「...うん。」
ペペロンチーノ「アタシも女子会に混ざりたいわ...!」
坪井「それよりもネイルしようよー!ほら、このキラキラネイルって素敵じゃない?スタッフたちにも好評なの!」
ペペロンチーノ「あら、本当ね!せっかくだし、アタシにもやってくれるかしら?」
坪井「うんっ!もちろんだよ!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月26日 9時