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...クオードが偶然、盟友と呼ばれる彼女を釣ってしまった時間に遡る。
マーラ｢お姉ちゃん、起きて！お姉ちゃん！！！｣
サンソン｢...｣
マーラ｢...お姉ちゃんは渡さないから！あなたたちが何をされたか知っている、知った上で私はお姉ちゃんを庇う！例えお姉ちゃんに失望されたとしても、私はお姉ちゃんを絶対に遠くまで...！｣
サンソン｢見せてください。副業ではありましたが、僕も生前は医者でした。...この程度の傷ならすぐに治せます。｣
クオード｢本当か！？｣
サンソン｢回復魔法では治せない傷、それなら医者が自ら手を施せばいい。この女を殺すのはその後だ。｣
マリア｢(あっ、ちゃんと殺すんだ。)｣
サンソン｢...病人にトドメを刺すほど、人をやめた覚えはありません。｣
マーラ｢...ありがとうございます。お姉ちゃんは私にとって、たった一人の家族なんです。どうかお姉ちゃんを、助けてあげてください...｣
彼女もサーヴァント、死人だ。そんなことは本人でさえも忘れているだろうが、この事実だけは決して口にしてはいけない。そしたら彼らがどれだけ悲しむことか。
クオード｢もう死んでいるんだろう？｣
サンソン｢...｣
クオード｢なのに息をしている。分かったよ、俺の妹がお前たちと同じ死人だってことは。だが人と同じ致命傷を与えられたら、Aはいつか消滅する。...その事実が、俺たちにとっては一番耐えられないんだ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年10月20日 0時
