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まず、大きく呼吸を吸う。血管を血が巡るように。元々流れていた血が、さらに速く、人を強くするために。
藤丸「...」
煉獄「呼吸はなっている。君の先輩には無理だったが、これならすぐ頭に入りそうだ。」
紙屋「オイ、それは...」
煉獄「そういう意味ではないんだ。あの時の彼女には生きる意志が見えず、習得できるハズの呼吸を習得することが不可能だった。呼吸はしていたが、本当は酸素すら取り込むことを嫌がっていた。...君達にはこの呼吸を覚えてもらい、彼女に教えてあげてほしい。俺からはもう...何も教えれない。」
彼女に会う前に死んでしまうから、と言いたかったのだろう。でも深くは聞かなかった。聞いてしまったら彼も躊躇してしまいそうだったし、何よりその人の決意を無駄にしたくなくて。
煉獄「...すまない、任務だ。すぐに戻ってくるから、君達はここで修行に励むように。」
マシュ「はい!気を付けて!」
...見送るしか、ない。
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月24日 21時