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空想樹の名はソンブレロ。神代に生きた私には意味のない名ではある、が。
スカサハ=スカディ「...魔法を、使った。あの女神の真似事であるが、これで世界の法則は断ち切られた。お前たち死者が天界に足を踏み入れた瞬間、地上の時は止まる。魔術ではなく魔法...ああ、らしくないが...どうか救ってやってくれ、彼女を。」
サンソン「ありがとう、スカサハ=スカディ。...貴女に最大の敬意と感謝を。」
想いの屍を踏み越えろ。さあ、先へ。
スカサハ=スカディ「お前たちは、征くがいい。」
空想樹は消えた。
ゲルダ「ぴょーんっ!」
北欧の異聞帯はじきに姿を消す。争いも悪も生まれない、平穏な世界はなかったことにされるのだ。
スカサハ=スカディ「...煉獄杏寿郎。最後までお前だけは、何も読めない男であった。いや...そこに思惑などなかったのだろう。ただ、純粋に人を護りたいと...」
____消えた。
空高く飛んだ少女も、炎のように熱く燃える男のことを考えた神も。
女神「新しい食事ですよ、A。」
「...」
女神「ああ...従順ね。模範的な優等生で、私はとても嬉しく思います。今日もこの塔で過ごしなさい。地上への帰還は永遠に諦めること、分かりましたね?」
ねえ、誰か、
誰か、助けて。
第八異聞帯 死闘鬼殺神国 オグル→←____征け、黄昏を越えて
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月24日 21時