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炭治郎「自己紹介が遅れましたね。俺は竈門炭治郎、日柱として鬼殺隊を支える者です。」
我妻「俺は鳴柱の我妻善逸。相変わらず型は一つしか使えないけど...まあ、強い方だとは思うよ。」
炭治郎「善逸はすごく強いじゃないか!俺達がそう信じてるんだから、善逸も自信を持つんだ!...えっと、天文台の方々ですね?鬼殺隊の炎柱様がお待ちになっています。この異聞帯を滅ぼすため、どうか我々に手を貸してください。」
『いいとも!もちろん手を...え?今、なんて?』
異聞帯の住民は、自分はifのその先の者たちであることを知らない。仮に知ったとしたら、彼らは自分達を殺す存在であるカルデアに敵意を示すだろう。
確かに此処は異世界だ。でも異世界のもしもの世界線であることは変わらず、自分達は長生きしたいと願うだろう。
『ど、どうして...?』
紙屋「お前らは...生きたくないのか?」
我妻「そりゃあ生きたいけどさ?本当の世界なら、俺と禰豆子ちゃんは結ばれてたんだろ?炭治郎だってあの日、鬼舞辻を倒せたハズだ。なのに決戦は起きず、ただ時間が過ぎて...炭治郎もいよいよ寿命を迎えようとしている。」
炭治郎「この痣が発現しまった人は、25歳までに死を迎えるんだ。俺達はこんな世界だけは絶対に認めたくない。これは鬼殺隊の総意として受け取ってほしい。」
紙屋「だけど...!」
炭治郎「俺達の知る鬼舞辻は消えた。...頼む。この戦いに手を貸してくれるなら、君達のことも手伝うから。どうかこの世界を滅ぼしてくれ。」
...彼らは違った。彼らは己の存在を知っても、この歴史は間違っていると断言した。その上で自分達を殺せと、そう言ってきた。
藤丸「...」
ああ、最後にはこの世界は滅ぶ。
でも...此処はあくまで異世界なんだ。もしかしたら、もしかしたら...
コヤンスカヤ「はい!安心と信頼のNFFサービスにございます。女神様に頼まれまして、極上の食事を用意しました!」
「...」
コヤンスカヤ「おや...もう意思も奪われたのですね。一応お伺いしますが、貴女の目的は?」
「この身を女神様に捧げます。天界に呪いあれ、天界よ滅び給え...」
コヤンスカヤ「...復讐劇は勝手にやって構いませんが、これは些かやり過ぎかと。仕方ありませんね。このコヤンスカヤ、ちょっとだけ慈悲をくれてあげます。とある天文台の魔術師のお話を綺麗に語ってあげますので、よく聞いてくださいね。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月24日 21時