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藤丸｢ウルク市内で衰弱死！？｣
シドゥリ｢はい、あまりにも異常な数です。これは...｣
イシュタル｢三女神同盟の仕業、かしら。せっかく藤丸を高いところから落として、ケツァル・コアトルに無理やり納得させたのに...また難問ね。｣
マシュ｢え？｣
イシュタル｢え？じゃないわよ。三女神同盟、最後の一人はエレシュキガルでしょ？冥界の女主人、死と亡霊たちの支配者よ。｣
ケツァル・コアトル｢...どこかで行き違いがあったみたいね。この件はおいといて、イシュタルはどうして知ってるのかしら...｣
イシュタル｢...この地で最も縁があるなら、貴女でも知ってる筈よ。｣
ケツァル・コアトル｢そういえばそうね。うっかりしてました。｣
ウルクに満ちる死の香。体力がなくなった者から魂を抜き取られ、冥界へと連れ去られる。Aも運悪く冥界の女主人に連れていかれたのだろう。
話すことは少なかった。私たちには"現時点のみ"の記憶が与えられ、多少の事は把握できるからだ。未来まで予測できないのは残念な話だが。
魂さえ冥界の檻から解放すれば、ウルクの民はもちろん二人も蘇る。冥界に行く、この提案を否定する者などいなかった。
サンソン｢...僕も行きます！必ずマスターとギルガメッシュ王を連れ戻します！｣
イシュタル｢いいの？さっきも言った通り、どんな英霊も神性も無力化するのよ？｣
サンソン｢Aに会えるのなら、どんな手を使ってでも冥界に行ってみせます。｣
イシュタル｢...さすがバカップルね。どんな場所でも、相手の旦那さんは怖いもの知らず。おまけに戦うことしか脳がないバカ！｣
サンソン｢バっ...！？｣
イシュタル｢そんなバカは好きよ、私。アナタたちが此処に来る前から、ずっと応援してたぐらいだから！ついでに私が冥界に連れていってあげるわ！｣
藤丸｢...ありがとう、イシュタル！｣
ゴルゴーン襲来まで残り三日...必ず助けなければ。
マーリン｢...待ってるよ、A。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年8月9日 14時
