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女性「...あらあら、どうしたんですか?その腰の刀は何のためにあるのです?この世界は死ぬ前に殺すのが定義...つまり、彼を殺さなければゲームは終わらない。」
そんなルールだった覚えはない。彼を殺せばすべてが終わる、なんてふざけた話は聞いたことがない。
女性「私はこのゲームの主催者、私はすべてを支配する者。ほらほら、早くしないと死人が出ちゃいますよ?十字架に縛り付けられた女の死神、そして人間の魂を欲する悪魔!五分後に二人の死刑を執行しまーす♡」
...彼女の狂気からは、嘘を感じ取れなかった。
それよりもずっと気になっていた。彼女は声も姿も、何もかもが似ていた。あの日、車椅子で虚の瞳を見せた彼女そのものだった。
女性「...みーんな、知らないふりですよ。私に迷惑はかけまいと、私を見かけても目を逸らす。だから貴女のような子が死ぬんですよ。分かります?本物ではない私を大切に育てて、ほんっとうに呆れますよねぇ♪」
希佐「...」
女性「ほら、早くその刀で男を殺しちゃってください。そしたら二匹の命が助かりますよ?さあさあ、早く♡」
希佐「どうして...皆と一緒に過ごさないんですか。こんなことはやめて、皆と一緒に普通の生活を...!」
女性「無駄でしょ、それ。そもそも私は本当の私を抑えてるわけだし?強い意思が証明されない限り、食物連鎖は永遠に続くという仕組みでーす♡...残り時間は三分。私、あまり待てない子ですよ。」
説得は通じないと知って...私は諦めた状態だったと思う。実際にその手には刀が握られていて、私は創ちゃんを斬り捨てようとしてたから。
希佐「お願い...喋って。私を止めて...創ちゃん...!」
最後まで人任せな自分...反吐が出る。
?「いいんだよ。後は僕に任せるといいさ、希佐。」
希佐「...貴方は」
女性「オベロン・■■■■■■■!?貴様ッ!!!」
オベロン「別にいいだろ?こちらの素性を明かしたところで、僕の役目は変わらないものだ。...今の僕に与えれた役目は、人を守る神としての役目だ。君が与えた役目なんだから、ちゃんとこなさないとねっ!」
希佐「あ...!」
扉は歯車無しに勝手に開き、オベロンは扉の中へ私を突き飛ばした。
オベロン「仕事なら僕が引き受けるよ!二度とこっちに迷わないようにね、希佐ちゃん!あの日、あの時代、君と出会えてとても楽しかった!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年8月9日 14時