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キリシュタリア｢遅い...何をやっていたんだ。｣
｢所長にサボり魔の報告を。キリキリ、マシュちゃんと一緒に頑張ってね。｣
キリシュタリア｢だから、その呼び方は...｣
私が最初に見たのは真っ白な通路。そこでレフとマシュちゃんに会って、説明会では怒ると怖いオルガマリー所長に会って、隣では48人目のマスターが寝ていて...彼を自室に連れていくと、アホがサボってた。
管制室にはオルガマリー所長、Aチームの皆がいる。
キリシュタリア｢A！！！｣
...過労で記憶が飛んでいたけど、ようやく思い出した。
これは過労による記憶障害なんかじゃない。これは人為的なものだ。
...全身が痛かった。管制室は真っ赤に染まっていた。
｢キリキリ...？マシュ...？｣
カルデアスも赤い。人為的な爆発事故...こんな事になるなんて、誰も予想していない。このカルデアでは私だけが知っていた。
レフの独り言を聞いた私の愚かさが、この結果を招いてしまった。
｢ごめん...キリキリ...皆...｣
フォウ｢フォウ！｣
｢...フォウさん...？｣
マシュ｢先輩っ...早く...逃げて...｣
...まだマシュちゃんは息をしている。早く一緒に逃げたい。でも体は思うように動かないし、動けたとしても間に合わない。
『隔壁閉鎖まであと40秒。中央区画に残っている職員は速やかに＿＿＿＿』
フォウ｢フォーウ！｣
｢...ごめん、マシュちゃん...一人にはしないから...｣
『レイシフト最終段階に移行します。座標 西暦2004年1月30日 日本 冬木』
藤丸｢二人とも...！｣
｢...藤丸君...マシュちゃんだけでも...連れて...｣
藤丸｢今助ける！！！｣
...こんな愚かな結果を招いた私も、助けるのか。
マシュ｢早く...お願い...｣
...人類の痕跡、生存、未来が確認されない。そんな無機質な言葉が響いた。
｢あ...隔壁、が...｣
マシュ｢...もう、外には...出れませんね...｣
｢はぁ...こんな事なら、もっと早く思い出して...皆とケーキ...食べたかった。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年4月27日 10時
