あったかい。 ページ3
______ふわり。
暖かい?
何故か、乱歩に抱きしめられてるような感じがする。
私は、何をしたんだっけ。
ああ、確か事件の犯人が錯乱して乱歩に銃を向けて______
...銃って面白いよねえ。持つと何故か全員馬鹿になるんだ。
乱歩を撃とうとするなんて、馬鹿のやることだ。
『ん"...、ぁ』
目を覚ますと、私は暖かいベッドに入っていた。
宿の、ベッドの感じじゃなくて...さらさらしてる。
意識がふわふわと飛んでるような感覚が、下の方からした声によって覚醒する。
「A!起きなさい!遅刻するでしょう!」
其の声が、死んだ母上の声とよく似ていて...私は飛び起きた。
見た目も、声も、全部全部母上と父上だ。
服は少し違うけれど、死んだ母上と父上に会えたと分かった瞬間、私の目から涙が溢れ落ちた。
叔母上と叔父上はいないのか。乱歩の優しい両親に会いたかった。
いきなり私が泣いたことに驚いたのか、母上たちは私の頭を一生懸命撫でていた。
そんなことしても、何も変わらないのに。
けど、体の奥があったかくなったような気がした。
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作者名:メープルシロップ。 | 作成日時:2023年6月18日 21時