*～箱～*〈約ネバ〉 (ページ9)

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あのあと、私はコニーが門へ向かうところを窓から見送った

そのあとは、年少者を風呂に連れていって、自分も風呂に入った

そしてちょうどあがったとき、食堂の方からエマの叫び声が聞こえた

何事かと駆けつけてみれば、コニーがリトルバーニーを忘れていったようだ

あれ？なんでここにリトルバーニー？

もしかしてと、あたりを見回す

そこに彼(・)はいない

考えすぎかと思ったとき、やはり彼____レイはやってきた

きっと、レイはハウスのことを知っていて、それをエマとノーマンに教えるつもりだろう

つまり、これはレイのシナリオ

エマとノーマンに私と同じ悲しみに落とす、か？

何のために？

私には何のためにそんなことをするのかわからない

せめてエマとノーマンには残りを幸せに過ごさせてあげたいのに

『やめたほうがいいんじゃない？』

つい、口に出ていた

その時にはもう、ノーマンはピッキングを終えて、扉を少しあけていた

ノーマンからは驚き、レイからは鋭い、エマからはわからないといった視線がおくられてきたのがわかる

これはちょっとまずかったかな...

ﾉｰﾏﾝ「大丈夫だよ、セラ。心配しなくても」

ｴﾏ「今日一緒に寝よっか？」

『いい。一人で寝る』

ｴﾏ「いつものセラになっちゃった」

ﾚｲ「さっさと戻ってこいよ」

ﾉｰﾏﾝ「わかってるよ」

それだけ言って二人は走っていってしまった

私は部屋にもﾚｲ「おい」

駄目ですよね...

『何？』

ﾚｲ「ついてこ『嫌』...」

関わっちゃ危険なパターンだよね

よし、逃げよう

私は少し速めに歩いて、部屋へと向かう

ﾚｲ「どこにいく」

『部屋』

ﾚｲ「なんで」

『寝たい』

ﾚｲ「こっちこい」

『嫌だ』

ﾚｲ「セラ」

『やだ』

ﾚｲ「セ『やだ』おい」

いやこいつ、かなりしつこい

だってついてくるんだよ？

諦めるか

私は寝室を過ぎて、その先の図書室へと向かう

その頃にはレイは何も話しかけなくなっていた

図書室に入ると、レイは近くの椅子に座った

私は、レイの目の前の本棚に体をかけて、レイのほうを見る

ﾚｲ「なぁ」

『ハウスやエマ達のことでしょ。わかってるつもりだよ。手短に話そう』