《美少女戦士セーラームーン》小さなプリンセス

変身出来ない少女 ページ6

うさぎ達が怪物の話をしていると









ぬいぐるみを持って起きて来たちい









レイ「ちいちゃん…！！」


美奈子「起きて来て大丈夫？」


「…ケホケホ…」









ほんのり顔が赤くて咳が残っているちい









「ママ達、また戦うの？」


うさぎ「えぇ、敵が現れたら戦わなくちゃいけないの！

それが私達の使命であり宿命なの」


「…ちいは？ケホケホ…

ちいもみんなと一緒に戦いたい

何でちいだけ変身出来ないの？」


うさぎ「変身、出来るようになるわ！

まだその時が来ていないだけよ？」









小学生とは言え、自分の使命を分かっているが故に悩み苦しんでいた









「ちいがこんな体だから…ハァハァハァ…

ちいはパパとママの子じゃないの？ハァハァハァ…」


衛「そんな事ない！ちゃんと俺たちの娘だよ？」









熱と興奮のせいで呼吸が荒れているちい









「…ハァハァハァハァ…ハァハァハァハァ…」









ちびうさ「…ちい？？」


亜美「発作が出ているわ、ちいちゃんを部屋に運びましょう！」


美奈子「先生(医者)に連絡してくるわ」









呼吸が乱れて発作を引き起こしたちい









衛と亜美に連れられて部屋に戻った









うさぎ「ちいも苦しんでいるのね」


はるか「彼女は小さいながらに自分の

宿命や使命とちゃんと向き合っている」


みちる「あの子がよく見る夢は

不安の表れかしら…？」


せつな「精神的な面もより一層、

気を配らなければなりませんね」


ほたる「ちいちゃん、大丈夫かな？」


レイ「ちびうさちゃんだって時間はかかったけど

変身出来たのよ？」


まこと「ちいちゃんだって変身出来るようになるさ！

うさぎちゃんと衛さんの子どもだもん！！」









みんながみんな、ちいだけは戦いに









巻き込みたくない…と願っていた









一方で…







「…パパ…」


衛「気が付いたか？」


「うん…パパ…、何でちいは変身出来ないの？」


衛「うさこも言ってただろ？

まだその時が来てないだけだって」


「でもお姉ちゃんは…」


衛「ちびうさもだよ？

ちいが生まれる前、ちびうさも変身出来ずにいた時期があった」









衛はちいに昔話をした









ちびうさもちいと同じく変身出来ずに









守られるだけの日々を過ごしていた









しかし、ちいが生まれ幻の金水晶の存在が知られ









敵が現れてから変身出来るようになった

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