Awesome Ordinary (ページ30)

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Mk「Aーアイス買ってきたよ」

LAのホテルで引きこもっていた夜中の１時過ぎ。
部屋のチャイムが鳴ったからドアスコープを覗くとビニール袋を持ったマーク。

「どうしたの？」
Mk「Aの好きなアイス見つけたから一緒に食べよう」

ビニールに入っていたのは確かに私の好きなアイスで、そんな話したっけ？と思いながら私はベッドに、マークは部屋のソファーに腰掛けた。

少し無言の時間があって、マークがポツリと話し出した。

Mk「流石に、つかれたよね」
「……うん」
Mk「Aは帰ったらすぐに映画の撮影でしょ？」
「うん、まだ台本全部見れてないよ」
Mk「何か手伝えるかな？」
「ふふっ、読み合わせしてくれる？」
Mk「もう2週間もLAにいるからハングル忘れたかも」
「それは私もだよ笑」

マークとのなんでもない会話さえ久しぶりな気がして、ボロボロと涙がこぼれる。

Mk「A、」
マークがソファーから立ち上がってこちらにくる。

涙を拭こうとした手を握られ、目線が合う。
フワッと、でもぎゅっと抱きしめられるのはすごく久しぶりな気がする。

ドリームで活動していた時はジェミンとヘチャンが私にくっついてきていたし、みんなをまとめてマークが抱きしめてくれることも多かったから、すごく久しぶりな気がする。

Mk「A、辛いのはずっとじゃないよ。確かに今はきついこともしんどいことも多いと思うけど、絶対いいものを作れるし、見せられる。僕にもだけど、ヒョン達にももっと頼っていいんだよ。」