橙 ページ10
「ん…」
主「いらっしゃいませ。ここは幽世の宿でございます。」
ci「かくりよ？」
主「お客様は、ここにくる前のことを覚えていらっしゃいますか？」
ci「たしか俺、前線出とったよな…。でも思い出せへん」
主「お客様生死はわかりません。ただ、お客様の身に命に関わる出来事があったようです。これから、この子が思い出す手伝いをします」
『お願いします』
〈記憶の具現化説明中〉
探索を始めよう。
この部屋は、見た目から想像できないほど本当にシンプル。書類、机、武器、クローゼット…。
『…？』
ci「ああ、それ俺のやで」
『これ身につけてるんですか…？』
目に止まったのは、レンズの部分に渦巻きが書かれた眼鏡。前見えんのか…？
ci「そうや。俺身長高くてよく怖がられるから。あ、前は見えるよ？」
心読まれてるし。
『あ、チェーン』
床に転がっている、金色のチェーンの一部。
『ネックレスでもされてるんですか？』
ci「いや、ネックレスはしてへんよ」
ci「何見つけたん？」
『金色のチェーンですね』
手に載せて見せる。
ci「金色やから、俺の懐中時計だな。今もってへんし。」
『懐中時計！？』
ci「めっちゃ目えキラキラしてんでww」
あれ、なんでだろう。
『あ、本体は？』
ci「せやな、どこいったんやろ」
二人で探す。
しばらくして
ci「見っけた！」
本体の時計部分を見せてくれる。
ci「壊れとんな。」
『血ついちゃってますね。錆びやすくなっちゃいますよ。』
なんか、この血の飛び方不自然だな。
『なんで縦に飛ぶんだ…？』
『どこに、つけておられるんですか？』
ci「いつも首から下げとるよ」
懐中時計ってそんな付け方しないんだけどな。まあいいや。
『首…』
『ちょっと失礼しますね』
そういって首のあたりを見せてもらう。
Hit．
首の一部が、切れている。
『首切られたんですね』
ci「首…を。」
『通常、人は切られると、血の勢いで噴水上に血が飛びます。』
『しかし、首だけは別です。』
『首の血管は縦に走っているので、切られると縦に血が飛びやすいんです。』
『だから懐中時計には、縦に血がついていたのかと。』
『…お客様は最後に、何を見ましたか？』
ci「俺が、みたのは」
ci「敵兵が俺の首にナイフを刺している姿や」
ci「でも俺生きとる！早よ帰らな…！」
主「思い出されたようですね」
主「此岸にご案内いたします」
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ぱふぇ。ライムは食べん方が良い。 - WTの黄色眼鏡の人のお迎えは狸かな、と。その他の方が思い付かないのですよ………あぁ……作者様のお役に立ちたいのに……() (2021年5月1日 10時) (
レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
しと@40(プロフ) - 沙羅さん» あ、建国記念日で合ってたんですね…ww (2021年4月11日 21時) (レス) id: d71f572bb8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - しと@40さん» あ、そうです。そこから取りました！ (2021年4月11日 20時) (レス) id: 609b772c3d (このIDを非表示/違反報告)
しと@40(プロフ) - 初コメ失礼します…考察しながら楽しく読ませて貰ってます。桃の方の0401は4月1日の建国記念日かと最初思ってました…ww (2021年4月11日 19時) (レス) id: d71f572bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ(元ライム) - いえ、大丈夫ですよ…ww ﾛﾛﾛさんが来たらなんかすげぇ光景になるのは目に見えてますし…w 作者様が謝る事ではないです。僕が謝る事案です(?) 考えながらこれはだめだろ…()ってなってましたしw (2021年4月10日 22時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅 | 作成日時：2021年4月4日 10時
