走り出した秒針 ページ17
ユンギに連れられ帰宅した私達。
いつかのようにソファに並び、無言の時間が続く。
それを終わらせたのは彼だった。
YG「いつからこんなことになったんだ?」
「…少し前から。」
YG「同意っていうのは本当に?」
「……」
YG「そんなわけないよな。」
答え切れない私の心をくんでくれたのか、そっと手を握ってくれるユンギ。
YG「なあA、俺は何だって受け入れる。」
お前のことを絶対に拒絶したり見捨てたりしない。
まっすぐに私の目を見てそう話してくれる。
幻滅しないだろうか。
呆れられないだろうか。
貴方に嫌われることがとてもとても怖いの。
YG「俺はお前を1人にしたくない。」
優しくて不器用な彼のまっすぐな言葉。
それは怖がりで意気地なしな私の心をそっと包んでくれるようだった。
「私がユリじゃないことが、バレてしまったの。」
記者に過去を暴かれ、秘密にする代わりに呼び出しに応じていたこと。
複数の人間から呼び出されたこと。
これまでの経緯を全て彼に伝えた。
ユンギは一度も目をそらすことなく、小さく相槌を打ちながら話を聞いてくれる。
YG「辛かったな。」
そう零し抱き締めてくれる。
「…幻滅した?」
YG「するわけない。」
あんなに乾いていた心が一瞬で潤いを取り戻したかのよう。
それくらい、彼の言葉は私の心に溶け込んでいった。
YG「A、もう終わらせよう。」
私はこの呪いを断ち切れるだろうか?
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土星(プロフ) - (≧∇≦)さん» 作品を読んでくださり、感謝します。気分を害すなど、とんでもないです!少しでも楽しんで頂けたようでしたら、嬉しいです。コメントありがとうございました! (2020年12月3日 17時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
(≧∇≦)(プロフ) - 土星さん» そうなんですね!…失礼しました…とても詩が心にくるものだったので、もしかしたら何かの詩を元にしたのかとかになりコメントさせていただきましたら。気分を害してしまっていたらすいません。とてもこの作品に感動しました。 (2020年12月3日 17時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
土星(プロフ) - (≧∇≦)さん» この詩は一応、自分で考えたものです。でもよく書かれるような内容なので、既存の何かしらと似てしまったのかもしれません。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: fe9093fdaf (このIDを非表示/違反報告)
(≧∇≦)(プロフ) - この詩は何の詩ですか?なにか見た覚えもあるような気がして… (2020年12月3日 3時) (レス) id: d81d3472fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:土星 | 作成日時:2020年10月21日 18時