*(SGside) ページ29
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MG「えっとね〜!」
クプスヒョンの制止を振り切ってハキハキと喋り続けるミンギュヒョンの声。
僕はスマホの画面をみて話を聞いて居ないふりをしているけど、しんとした車内ではやけに聴力が研ぎ澄まされていてその声に集中してしまう。
『ミンギュ、読まなくていいよ。後でヒョンが自分で読むからね、ありがとう』
MG「違うのヒョン!聞いて!!」
流石のAヒョンも自分に関わった問題な以上放っておけなくて声をかけたけど、それすらも意味は無い。
いくらヒョンとは言ってもその空気の読めなさに呆れ始めた頃だった。
MG「…皆、CARATの皆が、ソウを受け入れてくれてるの!」
空気が揺らいだ気がした。
スマホを見るふりも忘れて思わずミンギュヒョンを見る。
『……どういうこと?』
何とか声を出したものの理解が追いつかない様子のAヒョンがミンギュへ近づく。
MG「だから、ヒョン!ヒョンを責めてる人なんていないよ!ソウの成長を願っている人が沢山いるし、叩いていた人は皆謝ってるよ!」
『…ほんと?』
MG「うん!ホントだよ!」
『…ほんとにほんと?』
MG「うんうん!」
『ほんっっとに』
SC「A、そこまでにしとけ笑……良かったな」
『………うん』
心底安心した顔で座席に崩れ落ちるAヒョン
良かったね、僕は最初からこうなると思ってた、僕たちがAヒョンもソウも守るからなんて堰を切ったように皆Aヒョンへ声をかける。
そんな声に対してAヒョンは一人一人目を合わせてありがとうと微笑んで、最後には横で満足そうに笑うミンギュヒョンを『お前は俺のヒーローだな』なんて言って抱き締めていた。
どういたしまして!とAヒョンをガバッと覆って抱きしめ返すミンギュヒョンを羨ましく思いながら心なしか明るく見える宿舎への帰路を眺める。
MG「Aヒョン…?」
しばらくすると小さな声でヒョンの名前を呼ぶ声が聞こえた。
何事かと思って声の方を見るとミンギュヒョンの腕の中で心地よさそうに眠るAヒョンの姿。
その目元にはヒョンに似合わない隈と涙が浮かんでいた。
SG「Aヒョン…ゆっくり休んでね」
誰かに聞かせる訳でもない小さな声で呟くと、隣に座るボノニが何も言わず笑いかけてくる。思うところは一緒かな。
「にに!」
宿舎に似合わない声が響く玄関。
男の子を抱きしめる僕たちの1番上の兄。
この2人を邪魔する者なんて居ないよね笑
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むむ(プロフ) - ヨハンさん» 毎回感想を下さりありがとうございます…!すごく力になります!逃避行でににもリフレッシュ出来たみたいです ︎❤︎︎ホシとミンギュについても彼らがどう動くのか、見守って頂ければ嬉しいです! (2021年12月16日 14時) (レス) id: 114d51732d (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - ABCMMWさん» 気に入って頂けて凄く嬉しいです…>< ︎❤︎︎ホシとミンギュの喧嘩の行先、ぜひぜひ見守って下さい〜! (2021年12月16日 14時) (レス) id: 114d51732d (このIDを非表示/違反報告)
ヨハン(プロフ) - たくさん続き出ててうれしいです!!!ミンギュとにに達の逃避行可愛すぎる…!ホシくんとミンギュもちゃんと仲直りできるかな、ドキドキ… (2021年12月14日 16時) (レス) @page47 id: 4d64febedc (このIDを非表示/違反報告)
ABCMMW(プロフ) - めちゃ面白いです!ホシとミンギュがどうなるか楽しみです!! (2021年12月12日 1時) (レス) @page47 id: 7edb3135d9 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - ヨハンさん» 応援ありがとうございます><❤︎長らく更新ができておらず申し訳ございません;;これからまた少しずつではありますが更新致しますのでお楽しみ頂けると幸いです…☺︎ (2021年11月25日 9時) (レス) id: 114d51732d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2021年7月15日 18時