A Secret Contract２【JN×TH】 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:34 hit、合計:465,856 hit

15. ページ15

YG「ここ、
託児所じゃないんだけど」

『数日間、泊まらせてください』

YG「やだ」

『お願いです、皿洗い掃除洗濯何もかもします』

YG「お、言ったな？……入れよ」

Jamais vu は
クローズの時間で
ユンギさんしかいなかったけど、
バーのイスを全部テーブルにあげて、
モップが床に置いてあったので
ちょうどお店の掃除をしていたのかもしれない

YG「ま、水でも飲めよ」

と渡されたグラスに入っていたのは
水じゃなくてウォッカだった

YG「さっきまでテヒョナが居たけど、
あいつ最近なんかあったの？」

『え？』

YG「吐くまで飲むって珍しいから。
自分でトイレ掃除させたけどな。」

今日、私が会ったテヒョンさんは
普通だったけど、、、、
平気だったのは
平気な”フリ”だったのかもしれない
テヒョンさんはよくわからない人だ

YG「で、なんかあったの」

『仕事辞めました』

YG「……へぇ」

『恋人も失いました』

YG「ほぉ」

『……なんでそんな反応なんですか」

YG「ま、あれだろ
自傷行為とか、薬とか、放火に比べれば
なんてことねぇだろ、そんなこと」

って言ってユンギさんが床のモップがけを
始めた。

いつも通り、
オレンジ色の照明のjamais vuの店内は
私を妙に安心させる

YG「俺の後輩がお前と同じ歳だけど」

『ヤンキーですか、ヤクザですか』

YG「ちげーよ、
普通にお前と同じ今年から社会人。
そいつの会社紹介しようか？
人が足りないとかなんとか
言ってた気がするから
少しの間だけでも働けるか
聞いてみる？」

『………どういう仕事ですか？
怖いんですけど』

YG「いや、普通だよ
旅行雑誌のコラム書いたりとか、そんなやつ」

『……ほんとですか？』

YG「どんだけ疑うんだよ笑」

『じゃあ………お願いしたいです』

YG「おん」

仕事を辞めて
すぐに新しい仕事の心配をしなくちゃいけない
この国を私は恨んだ。

YG「2階のアパートに住んでんだけど、
部屋２つあって、
１つが俺の部屋、２つ目が物置き。
お前は、勿論、物置きで生活ね」

『ユンギさん』

YG「なに、異論は受け付けねぇよ」

『ありがとうございます』

YG「なにが」

『なにも、かもです』

.