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JN「君がどうして
怒るのかわからないよ」
『もう無理です』
JN「使えるコネは使うべきでしょ?
君にはもっと僕に頼って欲しいんだ」
『頼ってほしいんじゃないでしょ?
支配したいだけでしょ?
私の住む場所も私の着る服も
私の食べる物も…私の将来まで
支配してどういうつもりなの?
本当に信じられない、
色々許したけど、もう許せない』
ソクジンさんが
行かないで、って目をしたけど、
私はソクジンさんのその目に弱いから、
ソクジンさんの方を見ずに、
必要なものを荷物にまとめた。
JN「どこ行くの、
君は僕と一緒、同類だよ
帰る場所も行く場所もないでしょ
ここしかないよ」
『ここ以外ならどこでも良いです』
JN「……っ、ちょっと待って、
もっとお互い冷静になって話そうよ」
『嫌です、
…話そうって、、、
いつもソクジンさんのペースじゃないですか
わかってますか?
話しながら飲むワインも、
話しながら聴く音楽も、
話す内容も話すスピードも、
何もかもソクジンさんが決めてる、
ソクジンさんのペースじゃないですか』
JN「そんなことが不満なの?
何かあるなら言えばいいのに
言わないのが
君という人間じゃないか」
…………っ、
感情的に話す私に対して
ソクジンさんは
まるでクレーマー相手に
対処する店員さんの様で。
スーツケースを持って、
外に出た。
11月の韓国はもう完全に冬だった。
重いスーツケースを引きずりながら、
私はjamais vuに向かった
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月2日 7時