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NJ「別に
社長の弟テヒョンさんと
話してたってことを
社長に告げ口したりしませんから
大丈夫ですよ」
『それは、、、そうですね、
ありがとうございます』
NJ「では、」
素っ気なくナムジュンさんが言った
ナムジュンさんはいつも冷静で
私に対して事務的な対応、態度だけど、
いつにも増して冷たい
『あのっ』
NJ「なんですか」
『いや………その、、、
別になんでもないんですけど』
呼び止めたくせに
なんの話題も持ち合わせてない私を
ナムジュンさんは
眉間にシワを寄せて見た
NJ「僕はあなたに言いたいことがありますよ」
『………え?』
NJ「正直、貴方には失望しました」
『テヒョンさんの、ことですか?
さっきはたまたま会ったから話しただけで』
NJ「そんなことじゃありません、
就職先のことです」
何のことかさっぱりだった
NJ「社長のコネ入社ですよね?」
『…………はい?』
NJ「E.K.C グループ、つまり
貴方の働く雑誌・出版会社は
僕達の会社の傘下の企業です。
就職出来ないからって
付き合ってる社長に頼み込んで
コネ入社なんて恥ずかしくないんですか」
『私、別に頼んでなんかいないし、なんのはなしか
NJ「社長が裏で手を回したことは明確です。
社長室のデスクで書類を見ましたし。
貴方のことを入社させるように
頼み込んでましたよ」
血の気が引いてフラフラとした。
やっと、
ソクジンさんと打ち解けたと思ったのに。
……そうだよね、就職難なこの時期に、
こんな大企業の出版社に入社できるなんて
普通じゃないよね
自分の力で就職、勝ち取った、なんて
思ってたんだけどな
NJ「軽蔑します、」
ナムジュンさんの誤解を解く気にもならなかった
私は足早に会社のデスクに戻り、
入社して間もないのに
一身上の都合という嘘で
会社を辞めた。
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年10月2日 7時