【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ8)

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『はぁ…はあっ…！！！』

地面に膝をつきながら刀を垂直に突き刺して必死に身体を支える。
私の真下には影と共に大量の血がひび割れた氷上に赤黒く咲く。

それを見下ろすかのようにギロ、とこちらを睨む赤の派手なスーツに威厳のある白いマント。男も身体は所々切れているのかボロボロになった衣服。

互いに軽く肩を上下にあげながら浅く息をする。

｢…これで勝負がついたじゃろ。ワシの勝ちじゃ。小娘は素直に捕まるんじゃけェ。｣

勝利を確信したように歯を見せて笑う赤犬。
そんな男に見下ろされながら悔しそうに唇を噛む。
ここで捕まってたまるか。
まだまだやりたい事がたくさんあるのだ。

兄弟との約束を守るために…。まだ死ねない。

『ははっ、そいつはどうかなあ。…生憎こっちは諦めが悪いんでね！』

そう言って苦しく笑った瞬間。
背後からザバーン、と何かが浮かび上がる音と海軍の声。

｢あの海賊旗は…！！ハートの海賊団だ！！！｣

誰かの叫び声が聞こえた瞬間、赤犬の意識が一瞬こちらから逸れる。いきなりマリンフォードの戦争のど真ん中へと浮かび上がってきた黄色の潜水艦。明らかにこの場に似つかわしくない船の側面には大きく描かれた海賊マーク。この船は″ポーラータング″という私の尊敬し崇拝する船長の船。

その不意の一瞬をついてくるんと赤犬へと向けていた身体を180度変えて、足の裏から水を勢いよく出す。靴に機械がついているかのように風を切り裂く身体。

『…遅すぎ、みんな！！』

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