【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ37)

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『……何日間寝てました？』

｢大体5日程度だな。｣

案外たくさんの傷口から大量に血が流れ出たからか、ベッドサイドには輸血パックと点滴。

流石に今回は生死の境を彷徨ったようだ。
そうじゃないと、ここまでの身体の怠さは説明できない。

5日間ほとんど身体を動かしていないからか、力が上手く入らない。

『…エース、とルフィ、は？』

からからの喉から絞り出た声は兄弟の安否。

医療知識の乏しい私にでも、あの2人の怪我は深刻すぎだった。立っているのも不思議なほど、私よりも酷い怪我だった。

ゴキブリの生命力並に、頭をとっても死ななさそうな2人だが、流石に心配だ。
海軍と正面衝突したのだ、私と同じく危険な橋を渡っていたのには変わりない。

｢あいつらはお前が起きる2日前に目を覚ました。｣

身体はぼろぼろだったが、命を落とすほどでもなかった。

ぱら、とページを捲る音。
無意識に強ばっていた身体から力を抜いて壁に立てかけた枕にもたれる。

『あー……。』

よかった。
私は救えたんだ。
あの頃とは違う、大人の力に抵抗すら出来なかった幼い頃の私はもういない。

大好きだった兄、サボを助けられなかったあの日。
エースとルフィを逃がすために戦ったあの日。

今まで兄弟に守られっぱなしで、守り返すことなんて出来なかった弱い私が、やっと成長出来た日。

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