81.TH ページ31
叔母「すぐ近くにコンビニできたから、
そこであんたの好きなアイス買い」
『ありがとう、』
プラプラ歩いていたら、
ここにはいないはずの人がいた。
なんでわざわざきたんだよ。
こんな俺のためにそんなに
走ってこなくていいんだよ
『やっぱりここにいたかぁ！』
TH「…なんで来たの」
『なんでって、迎えにきたんだよ』
通り過ぎる人が
俺たち2人を不思議そうにみる。
TH「おれは」
喉の奥が熱くなった。
TH「みんなと同じじゃない、」
『テヒョン…？』
TH「みんなが当たり前にできる事が、
俺には当たり前にできないし、
標準以下の俺が、
ヒョンやジミン、グク
あんなステキな人たちしかいないところに
いちゃダメなんだよ」
『テヒョン、、』
TH「頭のいいAが俺の気持ちなんて
わかるわけないんだよ」
俺が息継ぎもしないで
勢いよくそういうと、
Aは俺と真逆で、
のんびりした声で、まぁねぇ、と言った。
『テヒョンはみんなとは違うよね』
TH「…」
『でも、みんなそうじゃん。
同じ人間がこの世に2人としている？』
TH「…」
『テヒョンオッパ、
…私は、テヒョンほど優しくて、周りには見えないような視点で世界が見れる人を他に知らないよ。テヒョンを見てると、テヒョンのお母さんがどんなふうにテヒョンを愛して育てたかわかる。テヒョンがどういうところで怒ってどういうところで楽しそうにしてるかを見て、私はテヒョンが根っから優しくて愛に溢れた人かわかったよ』
TH「…でも、そんな人」
『いないよ。テヒョンオッパ以外にいないんだよ』
TH「…っ」
『少なくとも私には出来ないよ、
そんなこと笑
…だから、オッパ、
もう自分を許してあげて」
許す、
俺は、自分を
許せなかったんだ、
ずっと
『ジミンはジミン、グクはグク。
同じように、
テヒョンはテヒョンなの。
誰かと比べてどうこうとかないの。
テヒョンはテヒョンなの。
それだけでもう、最高なの。わかる？』
息が出来なかった。
涙が止まらなかった。
Aは俺の背中を優しくさすってくれた。
なんで俺はこんなんなのに、
俺の周りにはこんなにステキな人たちで
溢れてるの。
もう、やめよう。
俺はずっと自分を責めてた。
出来損ないの自分を。
でももうやめるんだ。
自分をゆるして、
自分を愛してあげよう。
ぎゅっとAに握られた俺の手。
このままどこへだって行けそうな気がした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1709人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やきにくさん
| 作成日時：2019年7月19日 23時
