僕達、女の子が苦手です２【BTS】 (ページ20)

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70.HS ページ20

スーツ姿の俺は、
周りの観客からしたら、
とても浮いてたと思う。

『もう7個目か。
ジミンはいつ出るんだろう、
多分間に合ったと思うけど』

セクシーな女の子達のダンスが
終わって、
ジミナの出番はいつだろうと考えていると、

知ってる曲が流れた。
この曲は

『やった！ジミンだ！あそこにいる！ソロだよ！』

忘れもしない。
この曲の練習の最中で
俺はアキレス腱を切った。
この曲を最後に、
俺はダンスをやめた。

BTSのspring dayという曲だ。

ジミナ、

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『ジミンに口止めされてたけどね、
ジミンこの間倒れたの。
過労と睡眠不足で。
朝は誰よりも早く起きてバイト。
夜は誰よりも遅くまでダンスの練習。
倒れて当たり前だよね。
…今回のステージ、
きっと、そうまでして、
見てほしい誰かがいたんだろうね』

そう言ってAちゃんは
俺をみて微笑んだ。

俺は
ずっとダンスを見たくなかった。
自分もやりたくなってしまうから、
でも俺にはヒョン達の父さんの会社を
支えなきゃいけないから。

でもジミナのダンスを見て、
思ったことはそんなことじゃなかった。

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.

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HS「あいつ、俺よりあんなに上手くなって」

涙が流れた。

ジミナの白の大きいワイシャツは、
ジミナが動くたびにヒラヒラと揺れた
背中は汗で濃く変色していた。

“ヒョンみたいなダンサーになるんだ”

まだ
幼かったジミナの声が聞こえた気がした。

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