42.TH ページ42
ホソクヒョンが運転してきたのに、
そのホソクヒョンが完全に酔っている。
JK「こうなると思った、笑」
グクは最初からワインを飲まず、
サイダーばかり飲んでいた。
結局帰りはグクの運転で帰ることになり、
奥様方は朝まで別荘に泊まるらしい。
Aが
さっきから何か考えている顔をしてる。
俺が余計な話したからかな。
まぁでも事実だし、
Aにはちゃんと
伝えておきたかった話だし。
JM「それにしてもAのお母さんって、
なんか凄いよね。強そう。」
TH「細くて綺麗だったよね。
黒のタイトドレスも黒髪のボブに似合ってた」
YG「ジミナ」
寝てたと思ってたユンギヒョンが、
目を瞑りながら話し出した
YG「Aの、お母さん、って言うけど
もうこれからは俺らの母親でもあるし、
普通に、お母さん、でいんじゃね？」
一番そういうこと言わなさそうな人が、
そういうことを言い出したので、
車内に微妙な空気が流れた
JM「そうですけど、、、
お母さんが2人って、ほんとに…」
YG「まぁめんどくせぇよな」
ユンギヒョンがニカっと、笑った。
そういえばユンギヒョンは
Aのお母さんと何か話してた。
話した後のユンギヒョンの表情は、
何かを決めたような顔だった。
俺はユンギヒョンのその顔を知ってる。
.
.
.
「ピアノ、練習辛いし、面倒だから、
もう弾かねぇわ」
って言ったときとおんなじ顔を、
ユンギヒョンはしていた。
きっと、今回も何かある。
兄弟にとって大事な決断を迫られるとき、
それはジンヒョンじゃなくて、
ユンギヒョンの役目になることが多い。
「俺、なんか決めたら、そのためには何だって捨てられるんだよね」
どうしようもなく酔っ払った時に
そう言ったヒョンを思い出した。
『またおんなじ顔してるよ？テヒョン』
少しだけ酔ったAが俺の顔を覗いた。
『大丈夫だよ』
Aは俺の手を優しく握った。
いや、ほんと、
エスパーかよ。
俺の手には小さすぎるその手を
出来るだけ優しく握った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2003人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やきにくさん
| 作成日時：2019年7月9日 0時
