僕達、女の子が苦手です１【BTS】 (ページ41)

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『タバコ、やめてないんだね』

母「好きなものをやめる必要なんてないでしょう」

私は吐き出される煙に顔をしかめた。

母「好きなものをやめる必要なんてないのよ」

さっきと同じことを
お母さんはもう一度独り言のように言った。

『話って何ですか？』

母「話、ってより、お願いがあるのよ」

『はい、？』

母「質問はしないで、はいとだけ言うのよ」

本当に昔からこの人は変わらないなぁ。

『はい』

母「1.ソクジンを助けてあげなさい」

『…え？』

母「はい、は？」

『あ、はい』

母「2.ジミンをいつでも見てなさい」

『はい、？』

母「3.テヒョンを許してあげなさい」

『…はい？』

母「そして。これが要よ」

『はい、』

母「どんな時も、ユンギを支えなさい」

…ユンギオッパ？

母「返事は？」

『あ、はい。』

今まで見てきたどのお母さんの姿よりも
真剣で、
正直私は怯んでしまった。

1.ジンオッパを助けること
2.ジミンをいつでも見てること
3.テヒョンを許すこと
4.どんな時もユンギオッパを支えること

母「グクもナムジュンもホソクも
ソクジンとユンギが何とかするでしょう」

私はお母さんが一体何の話をしているのか
全く見当がつかなかった

母「何とか出来ない部分は、
あなたが何とかするのよ」

『何の話かさっぱりなんだけど』

母「守るって約束して」

『…わかったけど、』

そういうとお母さんは私を
抱きしめた。

抱きしめた時にふわっと
タバコの苦くて深い香りがした。

母「お父さんは私が守るから、
あんたはその息子達を守りなさい」

まっすぐ私を見つめるお母さんの瞳を見て、

母が
何のことかはわからないが、
本気で言ってることなのだと私は思い知った。

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