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34. ページ34

イ・ユンソ学部長賞
撮影者: キム・ジョングク
モデル: キム・A






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芸術学科の学部棟の建物に、
グクの忘れたお弁当を持ってきたら、
入り口にデカデカと私の写真があった。

入学式の、
桜が舞っている中でグクが撮ってくれた、
私の写真。

私って、こんな表情するんだ。

写真の中の私は、
桜が舞っているなか、
風でなびく髪を抑えながら、
グクの方を見ていた。

まっすぐカメラを見てるんじゃなくて、
視線はその先にいるグクを見てる為、
ほんのすこしだけカメラ目線とは言い難い

私は真顔でも笑顔でもなくて、
呼ばれたから見ましたって顔をしてる。
必要以上にカメラを意識しないで、
自然体で写れたのはグクのおかげだ。


タイトルを見て、
私の身体の芯がぐらっと揺れる感覚になった







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タイトル: 僕の大事な人
作者コメント: no comment


目頭が熱くなった。
作者コメントのところには、
綺麗な明朝体で
no comment と印字されていて、
まさにグクらしいと思った。

JK「ごめんっ!遠かったよね?」

走って私のところにやってきた、
私の、大事な、人。

なんの授業かわからないけど、
作業着のようなものを着ていて、
その服もペンキなのか絵の具なのかで、
グチャグチャに汚れ、
顔にも、赤や黄色がついている。









JK「へ?なんで泣いてんの?」

『あれ、なんか感動したから』

私が指を指す方をゆっくりグクが見て、
しまったって顔をする

JK「うわぁー、そうだ、ここに飾ってたんだ、
恥ずかしいなぁ、」

『私にとってもグクは大事な人だよ?』

そういうと、顔がブワって赤くなるグク。

JK「ほんとにやめてよ、
ヒョン達に散々からかわれたんだから笑」

『あはは笑笑 賞取ったなんて知らなかったよ!
おめでとう! あと、これ』

グクにお弁当を渡すと
キラキラと効果音がしそうなくらい
目を輝かせた。

JK「ありがとう!」

『うん!じゃあ授業頑張ってね?』

JK「Aもね!」







爽やかに手を振るグクが、
後ろにある写真の中の私と重なって
見えた。








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作者名:やきにくさん | 作成日時:2019年7月9日 0時

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