そんなんじゃない ページ42
*
ドンヘシに悟られないように窓に張り付いて外を眺めても
窓に映るドンヘシが、チラチラこっちを気にして見てるのがわかって辛い。
もう、ホントにもう、ダメだ……
それでも車はマンションの前に止まるまで、なんとか持ちこたえた涙。
「ヌナ…」
「ごめんなさい…っ」
何か言おうと、私に向き合うように体を回したドンヘシを遮るように
ドアを開けると同時に車から降りて
さっきより激しくなった雨の中を足早にマンションのエントランスに向かう。
「ヌナ！待って！！」
追いかけてきたドンヘシに捕まった。
「離して…」
「ねえ、なんで泣いてるの？」
「泣いてなんか…っ」
「泣いてるじゃん！」
両肩を掴まれて引き寄せられて、顔を覗き込むドンヘシの前髪から
雨の雫がポタリと落ちて…
それだけでも胸がえぐられるみたいにときめいてる。
「もう、やめて…」
「え…？」
「もうここには来ないで…」
「どうして…」
「今日のことは、本当に感謝してる。
でも、もうあなたの暇つぶしに付き合うほど私も暇じゃないから…」
「暇つぶしってなんだよ」
「だってそうでしょ？私みたいなただのOLのとこにあなたが来る理由なんて
他に……」
「そんなんじゃない！」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらこ(プロフ) - なあなさん» なあなシー、ありがとうございますー( ´ ▽ ` )ﾉ次の章ではもっと頑張ってもらいますね！ (2013年5月20日 15時) (
レス) id: f03c84d88d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - chocolat_aさん» コメントありがとうございます^o^楽しみにしてくださって嬉しいです( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年5月20日 15時) (レス) id: f03c84d88d (このIDを非表示/違反報告)
chocolat_a(プロフ) - 続き、気になります！次章楽しみにしてますね！ (2013年5月19日 22時) (レス) id: 6ae4bfc78a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます^o^こちらもフォローさせてもらいました。よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年5月19日 20時) (レス) id: f03c84d88d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - フォローさせて頂きますね(*´∀｀) (2013年5月19日 19時) (レス) id: a4996b338c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年5月14日 5時
