149話 ページ50
それからはもうとんとんと進んだ。
私が買ったのは、黒を基調として、金色の蝶と花の模様があしらわれた着物。そして先程の羽織。
値段は聞かないでほしい。覚悟はしていた。
「お客様、お召し物すぐにご着用なさいますか?」
『あ、はい』
「別料金ですが着付けと髪型整えること可能です」
『お願いします』
そういえば着付けできないわ、と悟った私は即答した。食い気味な反応に善逸くんも苦笑い。善逸くん苦笑いしかしてなくない???
私は店員に案内された小部屋で着付けをしてもらい、髪型も綺麗にまとめてもらった。簪使ってくれた。優しい。
正直これ帯がどうなってるかわからない。解けるかが心配。
化粧も頼めますか、と聞いたところ快く引き受けてもらえたので一安心。
一通り整えてもらった私は、店内で待っていた善逸くんに自分の姿を見せる。
「……え!Aさんめちゃくちゃ綺麗です結婚してください!!!」
『喜んで〜!!!!!』
「いやアンタ彼氏いるんでしょ!?」
善逸くんから鋭いツッコミを受け、少し悲しくなった。とりあえず見た目はべた褒めしてもらえたので今世紀最大に私は可愛いと思う。
そうして私は安くない女子力代を支払い、善逸くんとともに呉服屋を出た。
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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時