図書隊girl ３

飛びます ページ10

小「相田さん、もう少し頑張って？」

『ｯｯ、結構、頑張って...るんですけどねｯｯ』


袈裟固めって言う首と右腕をロックされちゃう寝技かけられてるんだけど全く返せない


『気持ち的には...escapeしてるんですけど』

小「行動的にもescapeしましょうか」



小「まぁ1回休憩しようか」



『痛い……』

小「ごめんね、大丈夫？」

『抜けれなかった私が悪いですから！』

小「でも……後で医務室行こう」

『はい…』


医務室嫌いなんです
薬品の匂いっていうか、病院みたいで


小「女性だとどうしても男に寝技決められたらウエイト的に不利だからね……。寝技に持ち込ませない様にする方がいいかもしれない」

『そうですね……そっちの方がまだ得意かもしれません』

小「じゃあ……」

堂「俺が相手する」

『うえっ?! 堂上教官……さっきの事まだ根に持ってるんですか〜？』

堂「アホか、もっとらんわ。今までお前とは組んだ事なかっただろ、小牧がいたしな」

『そりゃあまぁ、教育隊からのお付き合いでお世話になってますし。』

小「そうそう。堂上は笠原さん付きっきりだったからね」

堂「やかましい。よし相田、組むぞ」

『えぇ……わかりましたー』

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小「じゃあ怪我だけはしないように」

『お願いします』

堂「あぁ、よろしく頼む」


小「はじめっ！」


郁ちゃんが教育隊の頃、腕ひしぎを決められたとき堂上教官の上衣をつかんだけどビクともしなかったと言っていた
つまり寝技に持ち込まれたらもちろんoutだけど、投げるのも難しい……と。

堂「考え事なんかする余裕があるのか……？」

『うわっ！』

一気に間合い詰められて危うく投げられそうになった。あぶないよーー！


『奥襟取られたら終わりかー』


郁「Aー！がんばれーー!!堂上教官なんかやっつけちゃえーー!!!!」

手「馬鹿っ！何言ってんだよ！？」

郁「いいじゃない、あたしの敵よ。敵！」


郁ちゃんの敵かー
あぁ、その手があった


堂「そろそろ本気でいくからな！」

堂上教官が私に向かって走ってくる


『ふっ！』


堂「ぐｯｯ！」



手「と、飛び後ろ廻し蹴り？！」


そうなんです
光君の言う通り飛びながら後ろ廻し蹴りを放ったんです。前に勢い良く飛ぶから、堂上教官を畳にぶっ飛ばす事は出来た

小「はい、やめ」


『いたた……』

でも着地に失敗して尻餅をついてしまった

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