トリカブトの誓い【オリオンの刻印】 (ページ2)

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第1章ページ2

“ナイフを磨く”

これは、ある出来事が起きたことで私が始めた大切な日課だ。

私が磨いているナイフは、ただのナイフではない。

トリカブトという猛毒をもつ花の毒が塗ってある、折り畳み式のナイフだ。

このナイフに斬られれば、ナイフの刃に塗ってある毒が体内を巡り、あっという間にあの世行きだ。

そんな危険なナイフを、私は毎晩磨いている。“大切な家族を守るために”

私がいつもの用にナイフを丁寧に磨いていると、遠くから足音がこちらに向かってくるのが聞こえた。

私は、そっとナイフを折り畳み、ポケットに仕舞い隠した。ナイフを見られないようにする為だ。

少しして、こちらに向かって来る足音は私の前で止まった。

私は、前にいる人を睨み付けた。いや、“睨み付けようとした”

？「おやぁ～貴方は、【魔術の女神】と呼ばれている、華宮 Aさんではありませんかぁ～」

A「！！」

私は目を見開いた。何故なら目の前にいるのは、イナズマジャパンの監督、趙金雲なのだ。

何故、こんな夜中の公園にイナズマジャパンの監督がいるのだろうと思っていると、

趙「突然ですが、貴方にイナズマジャパンの特別枠選手になってもらいたいので～す♪」

A「！？…す、少し考えさせて下さい。」

趙「分かりました♪」

私は一瞬混乱してしまったが、すぐに選手になる事について考え始めた。

A「(選手になれば、オリオン財団に復讐が出来るかもしれない。けど、人と関わるのは嫌だな…いや、私はオリオン財団に復讐をして“大切なもの”を取り戻すんだ！絶対に！)」

私は決意をし、真剣な顔をして

A「やります。」

と言った。すると監督は怪しい笑みを浮かべながら、

趙「貴方なら、そう言ってくれると信じていましたよ♪それでは、明日の●時▲分に荷物を持って、イナズマジャパンの宿舎に来て下さ～い。よろしくお願いしますね～♪」

と言って私にメモを渡し、何処かに去っていってしまった。

私は監督から渡されたメモを見た。

メモには、イナズマジャパンの宿舎までの地図が書かれていた。

私はメモをポケットに仕舞い、明日の為に家に帰った。