白ひげ長女は特攻隊長【四次創作】 (ページ11)

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Ⅲ あの日あの時。ページ11

特に参考にした話の題名はなくただひたすらにクレアのお話です。クレアを書いてみたかった。
相変わらずのぐちゃぐちゃ文章でごめんなさい。

________お邪魔しまぁす。

いきなりそう言って入ってきたのは男の人だった。

でも一目、一声聞いてわかった

この人はこの船の人じゃない。

この船……私を捕まえた人は聞くと耳が腐りそうな声で。自分たちの私利私欲のためならなんだってする極悪非道な海賊だった。

見たところ入ってきた男の人も海賊……だけど私の知ってる海賊とは違った。

容姿端麗。声だって芯があって綺麗で。
立ち振る舞いなんて比べ物にならないくらいかっこよくて。

_________大丈夫？じゃないよな

そう言って上着を着せてくれた。
さらに震えるしかない私を抱いてこういった。

_________帰ろう、クレア

あぁ、この人が私のヒーローなんだ。

かっこいい。

気づいたら一目惚れしていた。

一緒に過ごす中で分かったことが幾つかある。

Aさんはかなり……かなり天然だと私は思う。
女の子がきゅんきゅんする仕草をサラッとするし、女の子が喜ぶ言葉をすぐにかけてくれる。
ちょっとの変化ですらも褒めてくれる。
あと、庇ってくれる。ホントなら喜んじゃいけないんだろうけどマルコ隊長に怪しまれた時、1番に庇ってくれた。守ってくれた。
それがとても嬉しかった。
つくづくかっこいいなぁ。と思う。

こんな人と結婚したい。

そう思った。

アタックは結構したと思う。
でも、いざ言おうとすると喉につっかえて結局先にAさんに別のこと言われちゃって流されて。決定的なことを言えなかった。

ただ、1回だけ。1回だけ言うことに成功したことがある。私の故郷が近くなった時。
ただ、なかなか伝わらなくてもどかしかった。
でも……あの時受けた衝撃は未だに忘れられない。

_________凄く嬉しいし俺も答えてやりたいんだが

_________俺は女だ

時が止まったと思った。

え、女性？
でも、好きに性別なんて関係ないと思った。
私の好きな人はマルコ隊長に取られたとしても変わらずAさん。
私をあの船から救い出してくれたヒーローで、憧れ。

私は戦うことは出来ないけれど。
戦って傷ついた人を癒すことは出来る。
だから私は、戦って傷ついたAさんを、家族を助けるためにこれからも居ようと。
そう思った。

大丈夫。私ならやれる。